3/10(火)
以前からそうだが最近とみに、仕事をしている時間が楽しくて仕方がない。とくに生徒のこと(あの人はどうしたらウマクなるだろう?)を考えている時間が1日のなかで一番楽しい。
会社員をしていたころ、お給金はイコール我慢料だった。耐えに耐えて仕事をしていた。心と体をこわし、一般的に安泰とされる軌道から落ちて、バイオリンを教えることを始めたとき、こんなに楽しくて代金を頂戴してよいのだろうか?と思った。「楽しくてはいけない」「楽しいのは厳しい修練や勉強が足らないからだ」という発想は一体どこから降ってくるのか!? なにか違うぞ、と思いながら、抜け出すのに暫くかかった。
3/13(金)
京田辺教室に6歳のロミちゃんが体験レッスンに来た。ピアノを習おうと思っていたが、最近ストリートでバイオリンを弾いてる人に出会い、魅了されたらしい。最前列で聴いていたという。
いざ、バイオリンを弾いてみる。私のレッスンでは最初、バイオリンを椅子に置いて弾いてもらう。体の置く場所を自由にできるので、弦に対して弓を真っすぐに引きやすい。体の置き方で、バイオリンが弾ける身体感覚があるかも分かる。どうもロミちゃんはコツが掴めないらしく、いい音がしない。ドレミファソラシドをやったり、キラキラ星をやっても、いい音がしないので飽きてきた。
「ピアノ弾いてみる?」と誘って、ドレミファソラシドの運指を教える。たちまち覚えて楽しそうに何度も弾く。ピアノは最初から誰でも、いい音がする。(そりゃそうだ)
「ロミちゃん、ピアノとバイオリン、どっちが習いたい?」と聞くと、「ピアノ!」と答える。お母さまもずっこけていた。京田辺市の大住だとおっしゃるので、松井山手の momo先生 を紹介しておいた。
3/14(土)
6月のアンサンブルレッスンのパート割り、レッスンビデオ撮りを進めている。ビデオ撮りは面倒なのだが、それをすることによって自分の悪い姿勢に気づくことができる。またビデオ撮りをすると、生徒たちへどう助言すればいいか整理できる。
今回は自分の右上腕が、内旋ぎみになっていることを発見した。日頃生徒に右上腕は外旋ぎみにするよう口をすっぱくして言っているのに。灯台下暗し。自分の姿を外側から見れたらいいのに、ウチの生徒たちは、私の眼に見てもらえてなんて幸せなんだろう、と心底うらやましく思う。

3/16(月)
今日はアルプラザ京田辺の十字屋さんへ。レッスン前に、エトピリカの演奏のビデオ撮りをした。先生1人づつの記事を投稿するのだと言う。たぶんインスタグラムと思う。
3/28(土)
2/11の発表会がおわり、それぞれ自分の課題に取り組んでいる。月2回ほどくる社会人のリンさんは、子供のころ「新しいバイオリン教本」の5巻まで行ったそうで、ヴィヴァルディの協奏曲くらいだとバンバン弾くが、おおざっぱだ。
8分音符も4分音符も2分音符も同じように弓を振る。端的に区分すると、8分音符は打つように発音し、2分音符は摩擦を持続させて弾かなければならない。4分音符はその時々による。
左指を置くときの方向性がちがう、使うべき筋肉がちがう。弓を持つときの右指の使い方がちがう。肩関節がちがう。体幹がねじれてズレている。カウンティングが苦手。こうした課題をひとつひとつ改善してゆく。
6/7のアンサンブルレッスンでは、3楽章のうち、一番ベーシック?な1楽章のソロを弾いてもらう。本人も「基礎練習みたいな曲ですね」と言う。発表会などでの選曲も、バロック・古典のジャンルから選ぶと、基礎トレーニングがしやすい。選曲よりも「さらい方」が大切なのだけれど。
リンさんのお母さまは発表会を見にきて、「私もピアノ弾く!佳子先生に習うわ!」と言っているそうだ。ハバさんが奥様のピアノ伴奏で「愛の挨拶」を弾いたのに刺激を受けたらしい。ハバさん夫妻は、発表会で弾いたところの続きを練習しだした。
4/1(水)
神戸フェニックスフィルから、次回演奏会のボーイングについての相談がきた。次回演奏会は(私経由で)馬渕清香さんにコンミスを依頼済で、ボーイングも馬渕先生にお願いしたいようだった。一般的なアマオケではどうなのか、馬渕先生はどう考える方か、について私の見解を述べて返した。
トレーナーというより相談役になっている。前回の演奏会で私が一番活躍?した(存在意義があった)のも、コンマス氏が右肩を痛めて、1st次席の団員さんにプレッシャーがかかった時だった。相談役もやりがいがあって楽しいが、トレーナーとしての発言はあまり採用されない。オケの曲は非常に難易度が高いため、なぜそうなのかが分からない、理由まで説明してもらう時間がない、からだと思う。
水曜夕方は何人かの子供たちがレッスンを受けにくるが、その中に京田辺シュタイナー学校のコユちゃんがいる。お母さまも同時にバイオリンを習い始めたが、今日はコユちゃん1人のレッスンだった。
レッスン袋を受けとり中身を出すと、3万円が入っていた。「コユちゃん・・お母さん何か疲れてる?」「・・・」
2万7千円のおつりを入れて返したが、あとでお母さまからメールが来た。「間違えたのが悪いおじさんではなく、天使の中川先生で良かったです」

4/4(土)
だいたい毎週レッスンに来るマキさん。コツコツゆっくり上達する大人初心者さんで、アンサンブルレッスン参加は10回を越える。そのため「こういう時は、こうする」というノウハウの蓄積がすごい。例えば、指番号ゼロの音にシャープがついていると1で押さえ、いつもの1の場所は2で押さえる。というホンマモン?の初心者さんだったら知らないことも、イチイチ言わなくて出来る。カウントが難しいとき、どうすれば迷子にならないか。弾けない箇所はどうやりすごすか。ちゃんと分かっている。
4/8(水)
6/7アンサンブルレッスンの課題曲のレッスンが、ほぼ一巡した。ソロを任せる経験者さんも、合奏パートの大人初心者さん・子供たちにも、丁度の難易度と思って選んだが、初心者さんたちにはパッと見(というかパッと聴き)難しいようだ。けれどレッスンで、どう攻略するか解きほぐしながら指導すると、出来そうだ、という手ごたえを皆得てくれる。
今日レッスンにきた大人初心者さんも、「(丁度の難易度だなんて)先生のウソツキ!と思ったけど、ウソじゃなかった」と述べてお帰りになった。
4/17(金)
奈良から久しぶりに京田辺教室にいらしたナエさんが、弓を持つ右腕が上がらなくなった、と言う。ここ数カ月、肩関節の不具合を訴える生徒さんが増加。一大勢力となっている。バイオリン・ビオラを弾くうえで、肩関節の動かし方は「キモ」である。肘や手首よりずっと難しい。
肩関節にトラブルが多発するのは、日常生活で体を動かさなくなったから。そのため扉の開け方、コップの持ち方、洗濯物の取り込み方、などあらゆる動作において肩関節の使い方をおぼえなおす必要がある。それをレッスンでもやる。難事業だが改善できれば、バイオリンは巧くなり、健康度があがり、若く見え、未来の出費が減る。

4/20(月)
アルプラザ京田辺の十字屋カルチャー教室。月2回レッスンに行っている。今日はビオラの体験レッスンがあり、貸し出すビオラを担いでいったのだが、スタッフさんが有料の説明をし忘れており、初回無料にすることとなった。どこの外部教室もそうだが、十字屋からもらえる手取りは少ない。スタッフさんのアドバイスも受けて有料の設定にした楽器レンタル代は、大事な収入源なのだが、致し方ない。「説明済みでしょうか?」と確認しなかった自分のミスでもある。
3人のレッスンを終えて帰るとき、三色ボールペンが見当たらない。高価ではないけど必要なものだし、言っておかなければ出てきたとき店側も困るのでは。と思い、受付で伝えて帰ったら、後日見つかったとの連絡が来た。ピアノの蓋のなかにあったらしい。十字屋のスタッフさん達はいつも丁重な対応をしてくれる。
4/22(水)
今日、月1.5回くらいレッスンの社会人モリさんが来た。アンサンブルレッスンの曲をレッスンでみるのは初めてだったが、大変よく弾けている。子供のころ気合で弾いてきたタイプ(私もそうでした。大抵みんなそう。)で、ガンガン弾くのだが、譜読み・音楽の解釈ができていない。
まず基礎中の基礎として、指板にテープを貼らせてもらい、ハ長調(シャープ0個)の説明をする。それを図に描いてもらう。それから音楽の解釈として、単語のまとまりについて説明する。
うちで習っている子供たちには必ず教える。これをしないと大人になってから、「ワタシ結構弾けてたはずなのに、どうして大人になった今、全然弾けないの?」となる。アマオケにも入れない。
第2楽章の soloパートだけ、ripieno(合奏)パートの生徒たちのためビデオを掲載した。1stVn solo をICレコーダーで録音し、それに合わせて 2ndVn solo を弾いた。soloパートを弾いてみると、♩40は少し速すぎるように感じたので、♩36に変更することにした。ゆっくりになるのだから、ripienoパートは更に弾きやすくなるはず。
ripienoパートは、1stバイオリン・2ndバイオリン全く同じであるが、これは2チームに分けるつもりだ。それぞれ弾かない箇所を作って、交互に演奏してもらう。

上からビオラ用、古いバイオリン4/4用、最近の4/4用、分数バイオリン用。生徒さん毎にベストな調整にする。芯棒との接続金具はメーカーさんが要らんのを「おまけ」でくれた。うはうは
4/23(木)
今日は雨だったが、京田辺の三山木からメイちゃんは歩いてきた。普段は自転車でレッスンにくる、京田辺シュタイナー学校の子だ。自転車の生徒たちには「雨のときはお休みしてもいいよ」と言ってるのだが、メイちゃんはいつも歩いてくる。メイちゃんもえらいが、それをやらせる母ちゃんもすごい。本人のみならず親も、車で送ると楽なんである。子供を管理下に置けるから。
あるとき無農薬ニンジンのおすそ分けをして、母ちゃんが「どうやって料理しよう?」と言ったとき、メイちゃんは「蒸す!」と答えた。このときも「この母ちゃんすごい」と思った。
メイちゃんは1/4分数バイオリンのときから、肩当HAYATEをぺったんこに調整して使っていたが、最近3/4になった。今日はバイオリンを構えた姿勢の修正もねらって、HAYATEの高さを少し上げた。HAYATEは買ったタイミングによって付属金具が違っている。メイちゃんも丁度よい付属金具がなかったので、私の持っているストック品を使った。5mmの高さ調節金具を足し、芯棒との接続金具も交換した。調整後のHAYATEを使ってみると、あきらかに演奏フォームが良くなった。
メイちゃんは肩甲骨がよく発達している。しかしそれに比べると足腰が弱い。なぜだろう?と思いながらレッスンで試行錯誤する。前々回は和式便座座りの練習。これはヘタだった。前回は跪坐(きざ)の姿勢でスケール練習。跪坐の姿勢もあんまり上手でない。今日はうさぎ跳びをした。うさぎ跳びは大変上手だった。足腰は弱いのではなく、使い方の問題なのだろうか。

