私はどちらかといえば、ある方がいいと思います。ただしそれは絶対的なものではなく、人によりけりです。
また肩当てはブリッジ型とパッド型に大別されますが、どちらかといえばブリッジ型がいいと思います。しかしそれも、人によりけりです。

世の多くのバイオリン・ビオラ弾きは、ブリッジ型の肩当てを使っています。たまにパッド型のプレイヤーがいて、まれに肩当てなしの方がいます。
その比率は、私の最終的にたどり着いた見解が、あながち的外れではないことを示しているように思います。

肩当てがないと

<よい面>
響きが良い。
異物感がない。

<わるい面>
左手で楽器を持たなければならず、左手の動きが制限される。
バイオリンを弾く姿勢を取るのが難しい。姿勢が悪くなる。
楽器が左右にぐらぐらするため、ビブラートやハイポジションを安定させるのが難しい。
長時間弾くのが難しい。


肩当てがあると

<よい面>
左手で楽器を持たなくていいため、左手の動きの幅が広がる。
ビブラートやハイポジションの時、楽器がぐらぐらする心配をしなくていい。

<わるい面>
響きが抑えられる。
重くて異物感がある。
左半身にかかる質量が増え、左右がアンバランスになる。
体の動きを押さえつけられ、左手が動かしにくい。

理屈で考えれば左手が動かしやすくなるはずが、違和感により左手が動かしにくくなる、という相反する事象が起こります。

その事象は、肩当てへの感受性が高く、且つ「体のエネルギー(氣)」が低いときに起こります。
現代社会は、人工電磁波や合成化学物質など「体のエネルギー」を低下させるものが多い。故に、肩当てへの感受性が高く「体のエネルギー(氣)」が低い人が増加していると思います。

肩当ての影響は、左手のみならず、右(運弓)へも出ます。ですから肩当てという道具をどう選ぶか・選ばないかは大問題です。


うちの生徒さんたちの肩当て率を調べてみました。母数が小さすぎますが。。

分数バイオリン
 ブリッジ型 83%(HAYATE 50%)
 パッド型  17%
 肩当てなし  0%
  ※常時なしは これまでいませんが、取ることもある子はいます。子供は大人以上に肩当てへの感受性が高く、無い方がスッキリ感があるのです。また「HAYATEは体が楽!」と瞬時に反応するのも子供です。

大人バイオリン
 ブリッジ型 92%(HAYATE 48%)
 パッド型   4%
 肩当てなし  4%
  ※肩当てなしからHAYATEになった方が、幾人かおられます。

ビオラ
 ブリッジ型 73%
 パッド型  27%
 肩当てなし  0%
  ※ビオラのパッド率高し! 私もパッド型にしていた時期があります。(今はHAYATE)