バイオリンを弾いていない時間も、バイオリンが上手になるための生活習慣(練習)を心がけましょう。バイオリンは、バイオリンの練習に取り組んでいる時間に為した努力のみで、上達するのではありません。
大人の生徒さんを見ていると、日常生活における体の使い方を変えればもっと楽に上達しそうだ、と感じることがあります。伝わりそうな説明の仕方を、いつも模索しています。
この記事では、毎朝の時間帯にやっていることを列挙しました。パクれそうなことがあったら試してみましょう。
●布団のなかで目が覚めたら、体を変に力ませているところがないか、意識でチェックする。力んでいる箇所を発見したら、そこをゆるませようと、観察する。
1カ所ゆるむと、他の力んでいる箇所が浮上してくる。そこを観察する。ゆるませる。そうして、もうこれ以上できない、という状態まで持っていく。
●寝床から出るとき、できるだけ少ない力で起き上がり、立ち上がる。肉体の密度を薄くする。肉や骨が癒着しないようにする。
起床時は1日のなかで最も体が澄んでいるので、一番いい立ち姿が作れる。そのまま歩く。
●足裏の偏平足を補佐するために、足裏パッドを貼るか、足囲がしっかりした靴を履くか、非伸縮のテーピングをする。
2020.07.10 脚と足と、靴のはなし
2021.10.10 バイオリンの弾きやすさと足の裏
●分電盤のブレーカーを上げる。(眠っているあいだ、不要なブレーカーは落としている)
●スマホの電源を上げて、メッセージ類をチェックしたら、電源を切る。
●家事をするとき、利き手でないほうを多く使うよう意識する。(家事とは、右のものを左へ移動させること。)
●洗濯物は手で洗う。指先ではなくてのひらを動かすことを意識して、生地を掴んだり離したりする。太陽光がきつい季節は、脱水も手でしぼって干す。(水も電気も使用量が少なくて済む。)
●立ち止まって何かを洗っているときは、ストレッチをする。服を洗うとき、食器を洗うとき、歯を磨くとき。
シンクによりかかって、片足を後方へ高く上げる。後頭部から足先までアーチにする。膝を曲げて横・前へ持ってくる。
右が固いので、右・左・右と3回やる。
●体に住む常在菌を殺さないようにする。
衣類や住まいの洗剤は必要最小限。自然界に存在する物質に近いものを選び、皮膚から浸潤しないようナノ化しすぎたものは使わない。
何かを洗うときの水温は、できるだけ常温、お湯を使うときもできるだけ低温にする。
皮膚や内臓に住んでいる菌の数・種類が多いほど、体は動きやすく病気になりにくい。皮膚の常在菌は、垢の分解もしてくれる。
●自分の体が見えなくなる(固有受容覚が薄れる)食べ物は、できるだけ摂取しない。
●朝ドラは、ピンホールグラス(メガネ)をかけて、ダンベルを持って筋トレしながら観る。