♫ バイオリン・ビオラの習得は長距離走

バイオリンは、スポーツでいえばマラソンに似ています。才能のある人よりも、やりたい気持ちの強い人、諦めの悪い人が、上手になります。

♫ バイオリニストやピアニストになるには

バイオリニストやピアニストになるには、何万時間くらいの勉強がいると思いますか? 時間の単位は「万」です。

東京芸大や桐朋学園に入るような若者は、入学までに2万時間は使っているでしょう。在学中にさらに1万時間。卒業してすぐに会社員のような収入があるわけではありません。バイオリンで生計を立てれるようになるまでに必要な時間は、普通の職業と桁が違います。

ワタシ?

ワタシは、いかに 少ない時間 で上手になるか、のモデルとしては自信があります。また、歳を取っても まだまだ上達できるよというモデルとしても、自信があります。

ローザンヌ国際バレエコンクール  

の模様が、今年もNHKで放映されました。若手(15~18歳)を対象としたバレエ界のコンクールでは、最高峰と言えるでしょう。
将来を有望視される若者には、世界的なバレエ学校・バレエ団で学べる奨学金がもらえるなど、手厚いサポートが用意されてます。

ほかローザンヌの特徴として、「医療関連書類の審査」というものが第一段階にあります。
バレエをしているとどうしても、見た目の細さや可憐さが気になり、無理なダイエットもしたくなります。しかしプロになれば毎日踊るのが仕事となり、アスリート並みのスタミナが必要となります。
金銭的な支援が手厚いコンクールなので、投資したからにはリターンして(育って)くれないと困る、という意図もあるのでしょう。

ローザンヌの決選で、熊川哲也が世界に衝撃を与えたパフォーマンスの映像を見たことがあります。まるで空中で静止しているのではないかと思える跳躍力。抜きんでた身体のコントロール力。素人目にも圧倒的なオーラがありました。

バイオリンの世界も、パフォーマー(演奏家)であれば毎日何時間も体を酷使せねばならず、アスリートやバレエダンサーと同等の体力や身体能力、精神的なタフさが要ります。

京田辺のバイオリン教室にも、バレエを習っている中高生の女子が2人います。2人とも腕を大きく使うのが上手です。9月に八幡市文化センターで本番があり、整理券をもらって観にいったのですが、2人とも良く頑張っていました。

♫ ミュンヘンオリンピックのマラソン競技

で、断トツのタイムで優勝したフランク・ショーターという選手がいます。彼はこんなことを言っています。

マラソンは、才能とともに、人一倍の我慢力がいる。
練習量の多さが、走る速さに直結しているわけではない。
練習量の多さは、忍耐力とか、自制心の強化に役立っていると思う。

短距離ランナーは親から作ってもらえるが、長距離ランナーは自分自身の手で積み上げていくしか方法がない。
マラソンランナーに特別の才能はいらない。会社員が毎日オフィスで仕事をするように、私もただひたすら公園や大通りを走り続けているだけ。

♫ 長距離に強い競走馬とは

競走馬の調教師に、尾形藤吉という方がいます。名馬を数多く育てただけでなく、競馬界の人材育成にも多大な功績を残しました。尾形さんはこんなことを言っています。

短距離は先天的な素質がある馬が勝つ。長距離に強い馬は、半分は血統だけれど、もう半分は訓練。

長丁場のレースは、馬が道中どれだけ辛抱できるかによって勝負が決まる。競走馬というのは興奮すると走り出したくなるもの。でもその気持ちを騎手の命令が出るまでじっと抑える。これは才能ではなく、調教によってできようになる性質。

現役を引退した馬や、年老いて乳が出なくなった牛は、お肉になるのはまだいい方で、多くは粗大ゴミ扱いされ殺処分されます。

私が超大金持ちだったら、都心部の広大な土地を買い、「大地の再生」や「地球守」のやり方で自然をよみがえらせ、一部を雑木林にし、一部を自然農法の田畑にし、一部を産業動物たちの養老院にしたいです。