京都府井手町の銘木カフェ志木にて、子供たちの「おとあわせ会」を開催しました。みなよく練習をしてきており、中身の濃い合同レッスンになりました。
今回は全員が、ひとりづつピアノ伴奏で独奏曲を弾きました。(演奏順はサイコロで決めます。) また先生が決めた合奏曲5つから、それぞれ力量にあったものに参加しました。暗譜もがんばりました。
♪うさぎ みんな
前回のおとあわせ会で「さくら」を合奏したところ、こういう曲が好きな子が何人かいたので、今回も日本の短調の曲をやってみました。日本人は民族的に三拍子が不得手だと言われます。ならば四七抜きの短音階を感じる能力は持っているはず。こうしたメロディを味わう回路を磨いてほしいと思います。
♪Lemon リラちゃん
演奏したのはオリジナル(♭7つ)より易しいイ短調ですが、サイズ(長さ・構成)は原曲通りです。リズムと音程の難しい箇所を1つづつ根気強く直していき、かなり本物?に近いところまで仕上げました。演奏フォームを良くするための基礎練習もがんばりました。ピアノの先生が苦心して伴奏譜を作ってくれました。
♪かえるのうた みんな
全員で一斉に弾いたあと、二組に分かれて輪唱、そして三組に分かれて輪唱しました。誰も迷子にならずゴールできました。
♪まきびとひつじを ミレイちゃん
緊張で体がいつもよりこわばっていましたが、それでも安定した音程と音の長さでした。音楽的にも歌心のある美しい出来栄えで、暗譜で最後まで弾けました。初参加とは思えない堂々とした演奏でした。
♪もろびとこぞりて アイちゃん
教本にやりたい曲がなかったため、記憶のなかのメロディを五線譜に書きおろして演奏しました。先生んちの楽譜棚を家探しすれば何らかの楽譜は出てきたのでしょうが、自分で五線譜に書けると言ったので任せました。演奏フォームも改善されつつあり、弓がまっすぐ引けています。
♪子供のための小品 有志
ハンガリーの作曲家バルトークは、最初はドイツ的なクラシック曲を書いていましたが、東欧の民俗音楽を収集するうちにそれらのメロディやコードを取り入れ、独自の世界観を確立しました。「子供のための」と題された作品もたくさんあり、そのなかで特に和声が素敵な曲を2つ選びました。
♪こいのぼり ヒロトくん
練習の成果なのか、本番に強いのか、左2指が奇跡的に良い場所に置けています。弓もたくさん使えています。最後に1個だけ、音が抜けてしまったのが残念です。それ以外はカンペキでした。
♪メヌエット第2番 メイちゃん
森本琢郎の「子供のためのバイオリン教室」上中下すべてやり切ってからスズキへ行ったので、メヌエット2も楽々と弾いています。何故かG線で弾く!と本人が決めました。基礎練のスケールでG線の特訓を受けているので、G線に自信がついたのでしょうか。。バルトークも一週間で2曲マスターしてきましたし、「さんぽ」も2ndバイオリンを弾くと自分で決めました。たいした譜読み力です。
♪さんぽ 有志
「となりのトトロ」より二重奏。1stバイオリン 2ndバイオリンのどちらを弾くかは各人に決めてもらいました。
♪ユーモレスク ハルマくん
彼の技術力の到達レベルからするとかなり難しい曲ですが、自分で選びました。頭のなかで音楽がしっかり鳴っているため、伸ばしている音のカウントを間違えることがありません。あっぱれです。体幹が弱く、長らく演奏フォームが崩れていましたが、直そうとする意欲が出てきて、ここ数か月で著しく改善しました。
♪早春譜 スイちゃん
学校で歌った曲とのことで、選びました。6/8拍子の難しいカウントで、ボーイングも独特の難しさがあり、伸ばすところの拍感がなかなか掴めませんでしたが、なんとか間に合いました。肩に力の入るクセがありましたが、「飛ぶ練習」の成果で治っています。
♪第九 みんな
G線(ト長調)、D線(ニ長調)、A線(イ長調)、E線(ホ長調)と4つの調で弾く、おとあわせ会のテーマソングです。

おとあわせ会のあとはランチタイム。毎週日曜日は8-14時にカフェ志木の別棟「ベラシティ」で食事や飲み物を提供しており、看板犬のワビスケくんも出迎えてくれました。