2024/12/3(水)
午前中、バイオリン教室のご近所さん銘木カフェ志木のチエリさんから連絡あり。フランスから友人夫妻が訪れるので、バイオリンでなにか弾いて欲しいとのこと。タダ飯つき。レッスンは18時までだったので、行ける!と返事をかえし、曲を考える。
京都のホテルラウンジで弾いていた「バラ色の人生」はフランスのシャンソンではなかったか? 楽譜を引っぱりだして四重奏を無伴奏に編曲、暗譜する。日本の歌を弾いてから、フランスの歌、2本立てにしよう。「おぼろ月夜」をピアノ抜きに編曲して、暗譜する。
平穏すぎる日々だとうまくならない。かといってソロリサイタルも大変だ。こういう機会は大変ありがたい。

12/4(木)
スポットの大人の生徒さんがいらした。指板を押さえると左肩が痛いと言う。演奏フォームを拝見しながら問診。改善すべき点はすぐ見つかるのだが、生徒さんに適した説明を見つけるのが難しい。竹刀を使って肩関節の動きを修正し、座った姿勢で股関節を持ち上げる動作をしながら弾いてもらう。レッスンの最後には「痛くないです!」という弾き方ができるようになり、お帰りになった。

12/13(金)
メインの教材は先生が進め方を決めるのだが、いろんなジャンルの曲が入った副教材は生徒がやりたい曲を選ぶ。順番に進む生徒もいれば、好きなジャンルをつまみ喰いする生徒もいて、人それぞれだ。興味がわかない曲はパスしてもいい。
アンサンブルレッスンが終わったスイちゃんは、オーラリーを選んだ。先生が弾いてあげると、「ストーブの音楽だ!」と。学校のストーブは灯油がなくなるとオーラリーを奏でるのだそう。京田辺シュタイナー学校5年生の教室です。

12/14(土)
十字屋カルチャースクールで教えていたSさんが辞められた。11月を休会にして、そのまま12月から退会。十字屋にも私にも「12月から再開するので宜しくお願いします」と言ったのだが。私も大手企業に勤めていたころ、そんな生き方をしていたかもしれない。

京田辺教室のヨシダさんが11月から来なくなった。大人の初心者さんで、バイオリンは大好きなのだが不器用なところがあり、苦戦していた。がんばる気が失せたのかな、このままフェードアウトかな、と思っていたらヨシダさんから連絡がきた。家の事情でしばらく行けない、普通にレッスンを受けれる日常はありがたいと感じた、と綴られていた。レッスンで感じた彼女の人柄ならば、フェードアウトはありえない、きちんと連絡をくれるはずだ、と信じる心が足りなかった。

12/28(土)
トレーナーをしている神戸フェニックスフィルの本番の日。レッスンを断りたくないため、午前のゲネプロは特別に欠席させてもらった。10時半に家をでて、13時前に到着。遠いぞ神戸文化ホール! 神戸駅から速足で歩いていて生徒さんご家族にばったり会った。はるばる観にきてくださりありがとうございます。演目はキャンディード序曲、運命の力 序曲、ドヴォルジャークの新世界。

江坂でメガネを作った日、すぐ近くまで寄ってきた雀

2024.12.10 視覚をよりよく使えるようにするためのメガネ

1/8(水)
バイオリンを弾くときの体幹をしっかりさせるのに、跪座(きざ)の姿勢で弾くことを取り入れている。正座の状態から足指を立ててすねを浮かせ、かかとの上にお尻を乗せた姿勢。床には足指と膝だけが接している。そう難しい姿勢ではないと思うのだが、足指が痛くて長く続けられない、と訴える生徒が多い。
リラちゃんも体幹が弱く、弓の毛が弦をしっかり捉えることができていないので、跪座をやってみた。足指の負担をへらすため、先生が後ろから足首を持ち上げて、弾いてもらう。体躯が右側へ泳いでいるのでそこを補助したいが、3本目の手はない。次回保護者さんが来られたら一緒に試してみたい。

1/9(木)
京田辺のピアノ教室momoの紹介で、半年前からバイオリンレッスンに来ているユアちゃん。昨年末 松井山手から同志社山手へ引っ越したので、井手町教室に少し近くなりました。
「同じポジションで左指を置くとき、手は動かさない」と言ったら、「ピアノの先生にも同じこと言われてます」とママ。あらまー。先月も「左指は、上げてから次の指を置くのではなく、置いてから上げる」と言ったら、「ピアノでも同じこと言われてます」と。

1/10(金)
同志社国際の生徒さんが京田辺教室の体験レッスンに来た。海外の小学校で必修だったとのことで、1/2のバイオリンを持っていた。久しぶりで音程がだいぶ狂っており、調弦していたらA線が切れてしまった。私のお古をA線を張ってみると、なんとか使えそうだ。
バイオリンはピアノと違って調弦が難しく、狂った音程をなおそうと家でペグを触って、弦を切ってしまう生徒さんが少なからずいる。たいていA線かE線。2-3カ月で張りかえている私の中古弦も常に品薄だ。

1/11(土)
アマオケで弾いている大人の生徒さん。気がついたら駒が傾いてるんです、と言うので、直してあげた。弦との接点は2mmくらい動いただろうか。生徒さんが弾くと、先週までと全然違う音量・響きになった。あなどるなかれ、駒の傾き。
レッスン時 初心者さんは先生が調弦するが、経験者さんは自分で調弦する。うちの教室で育った生徒は、生徒に調弦させるようになっても時々楽器を取り上げて健康状態のチェックをするが、最初から自分で調弦している生徒は声かけが難しい。前の先生のところでどう教わったかが分からないからだ。

1/15(水)
弓の毛がおかしい、と事前連絡のあった子がレッスンに来た。通常平らになっている毛が、丸く束になっている。少し不器用なリラちゃんは弓の毛をゆるめすぎて、おうちで何度かフロッグを外してしまい、その際に毛が絡まったよう。先生が弾いてみると、こんなもんだと思えば弾けないことはなく、「このまま使っても構わないよ、気になるなら工房で毛替えして」と返事をした。
保護者さんに「この現象は(2010年から)先生をしていて初めて見た」と言うと、本人は「それってスゴイってこと!?」と。健全な自己肯定感と、ポジティブなユーモア力。日本流の文化で育った大人(私)に、そんな発想はできない。そのまま大人になってくれたらと思った。

1/21(火)
枚方フィルの友人から借りたチェロを返却しに、京阪電車で枚方公園へ。私が貼った指板のシールはそのままで、引きわたすとき記念にぱちり。
子供の生徒の保護者さん、大人のアイコさんがチェロを始めたのを見て、同じく子供の保護者さんナオコさんもしてみたいと言うので、アイコさん同様お世話に乗りだした。そういえば子供のころ、親からよく「おせっかい(すぎる)」と言われていた。おせっかいの甲斐あり、ナオコさんは京都三条の十字屋さんのレッスンに通ってがんばっている様子。年1~2度のアンサンブルレッスンにも参加している。

1/26(日)
井手町の銘木カフェ志木にて、ファゴット&ピアノ3回目のコンサート。奈良が拠点の Japan National Orchestra でファゴットを吹く皆神陽太さんが、JR玉水駅で途中下車して立ち寄ったご縁で始まった。ボランティアでお客様の誘導や奏者のサポートをして、晩の打ち上げでタダ飯をいただく。
ピアノの白河俊平さんは、N響コンマスまろさんの発表会で伴奏を務めたらしい。小学生でもバッハのコンチェルト全楽章で10数名、まろさんが客席最前列に座っていたとか。そりゃ大変だったでしょう。
N響はこの4月から長原幸太くんが第1コンマスになるそうで、めでたい。幸太くんを初めて見たのは彼が中3のときで、五嶋みどりとドヴォルザークのテルツェットop74を弾いていたが、すでに腰が抜けるほど上手かった。

1/31(金)
京田辺教室に毎週来ているスイちゃん。2週間前に右肩と右親指が痛いと言っていたが、演奏フォームの改善で痛くなくなってきたようだ。
今日は空を飛ぶ(腕の付け根を動かす)練習をした。先生が助言を口にする前に、保護者さんが「先生は根元から動いてるけど、あんたは腕の先しか動かしてないよ」と。よいコーチがついていて、おうちでの練習もばっちりですね。

2/2(日)
生徒さんのレッスン予約をダブルブッキングしていることに気づき、あとから予約した生徒さんに慌てて連絡を入れた。危なかったが未遂でよかった。教室を始めておよそ15年で初めての出来事なのは、なかなか健闘している方ではなかろうか。
バイオリンに限らず自宅音楽教室は、月謝制で振替可のことが多い。ビジネスコンサルタントをしている知人に、それはおかしい、月謝制と振替可は、同時には成立しない、と言われた。私もそう思う。事業者が運営している音楽教室は、月謝制で振替不可だ。人と違うことをするのは勇気がいったが、段階をへて、1レッスン制・振替なしの規約にした。

2/4(火)
枚方くずはのバイオリン工房へ電話。ビオラの生徒アエちゃんが、音質改善のため弦長を長くしてもらいに行ったので、その結果を確認したかったのだ。生徒のビオラの場合、アジャスターをL型から内蔵型に変えることで、弦長を長くしてもらった。テールピースが、ローズウッドからプラスチックになったのは、残念だが仕方ない。
職人さんが言うには、弦長より、駒と魂柱の調整で音質改善できたらしい。駒は脚裏のカーブが合っていなかったのを削りなおし、魂柱は駒から離れすぎていたので位置を直した、とのこと。

2/5(水)
最近バイオリンを習いだした小学生コユちゃんの保護者さんが、「エリさんがバイオリンを貸してくれたので習ってみたい」と言った。
エリさんは5年前に京田辺シュタイナー学校に転校してきて以来、親子でレッスンに来ているママさん。何事も前のめりな性分で、バイオリンの姿勢も前のめり、趣味の登山も前のめりで、肩を故障してしまった。そのためバイオリンはお休み中だ。
「バイオリンをもっと楽に弾くには、前のめりな性分を見直しては?」てな助言をしたのだが、自分のバイオリンをすぱっ!と他人に貸せたのは、前のめりなエリさんだからできたこと。エリさんの初心者モデルではないバイオリンを、私だったらそんな風に人には貸せない。エリさんはエリさんのままで良かったのだ。私の助言は、前のめりなエリさんの耳には あまり入ってなさそうだったから、よしとしよう。
生徒さんの性分にまでレッスンで言及するのは、それが体の力みと関係あるからだ。それぞれの生徒さんが「どう生きるか」は、本来他人が口出しすべきことではない。でもバイオリンの弾きにくさに関係していそうであれば、できるだけ控え目に、助言したい。電磁波過敏症・化学物質過敏症なども同様。

2/16(日)
宇治フィルの生徒さんからの依頼で、ベートーベン弦楽三重奏のレッスンをした。室内楽のなかでもマイナーなジャンル、マイナーな曲だが、山口秀雄先生の遺品のなかに全集のスコアがある。パート譜はIMSLPで。
音源に、参考になりそうな良いものがない。室内楽曲の音源は、ソリスト達が集まったものより、室内楽団のものの方がずっと優れている。弦楽四重奏だと、弦楽四重奏団として活動している、その活動をメインにしている奏者たちが居るのだが、弦楽三重奏になると団そのものが見当たらない。バイオリンにムターが参加しているCD(選択肢がこれしかなかった)を買ったが、団体戦の演奏になっていない。その弾き方はないんじゃない?と思うところがある。YouTubeで1つだけ見つけた三重奏団は、そうでしょ!という弾き方をしてくれていた。自分の見立て(こう演奏するのがいいはず)が検証できると、安心して生徒さんに教えられる。

2/19(水)
だいたい第3水曜に月1回おいでになるシニアのYさん。バイオリンを習いだして12年になるが、12年前より腰がまっすぐだ。
習いはじめて3年になるシニアのHさんに、調子はどうですか?と尋ねたら、「健康にいいです」とお答えになった。バイオリンを弾くコツはつかめてきたか?という意味の質問だったのだが。。

2/22(土)
ノリさんは猫背だ。胸郭や骨盤まわりの、可動域が微細な体幹の関節が、固まっている。バイオリンの反復練習や、フォームの整え以外に、改善できることはないだろうか。食べ物は気をつけているようなので、経費毒について言ってみた。最近衣服の洗剤を変えたようである。
姿勢が起き上がってきたので「体の固さが取れてきてますね、最近何か変えたことは?」と聞いてみた。「飼い犬の49日を終えたとき、悲しむのはやめて、楽しかったなと思うことにした」という返事だった。私は、ラナ(青い小鳥)をなくして3か月嘆いていたところ、友人からミク(黄の小鳥)が痙攣を起こすのは飼い主さんの影響だと言われ、やっと泣き止んだ。ノリさんは自分で気づいて、自分を変えた。
レッスンは、私が教える人、生徒が教えられる人という関係だが、そうでないこともある。自分が教えられることもあるのだ。

2/26(水)
学校が忙しくなり、今日からメイちゃんは週1ではなく隔週になった。隔週になると45分レッスンにすることもある。と常々説明していたが、メイちゃんの場合 予復習をきちんとしてくるので、30分でいけるだろうと踏んだ。そして「45分ではなく30分レッスンにして、家に帰って その日のうちに10分復習するのはどう?」と提案してみた。さて、やってくれるでしょうか。