3日前のこと。買い物から帰宅すると、鳥カゴの床に卵が転がっていました。一瞬目の前の事態が認知できませんでしたが、ラナ(青)が産んだようでした。ここ数日ラナの挙動が怪しく、卵詰まりを起こしたときの様子が思いおこされて、また産むのでは?と感じていました。
ラナは4月半ばの卵詰まりから徐々に回復し、このところすっかり元気になって、交尾もするようになっていました。飼い主としては、メスは卵を産み過ぎると短命になるので、嬉しくありません。しかし一日中 見張ってるわけにもいかないし、2羽がそうしたいならと諦めていました。
卵は少し割れていました。2羽のうち どちらかが齧ったのでしょうか。時間を経るごとに少しづつ破壊が進んでゆきました。どちらが齧っているのか突き止めたかったのですが結局わからず。齧り癖がつくので放置しないほうがいいようです。
セキセイインコは、4~5個の卵を1日おきに産むそうです。全部産んでから温め出すので、同時に雛が孵るのだとか。1個産んだということは、この先また卵を産むのだろうか? ラナの挙動を見てるとありえそうでした。
そして月曜の午後、ラナが鳥カゴの床にしゃがんで踏ん張る姿勢になりました。産まれるのか? 10分ほど見ていたらコトッと音がして、お尻の下に卵が現れました。
興奮したミク(黄)が即座に飛んできて、嬉しそうにラナの顔の周りを激しくカキカキしました。
ラナは大仕事をやりとげ、誇らしげに、ああスッキリした!というような大きな伸びをしました。
しばらくすると卵のところに戻ってきて、クチバシで卵を転がしています。割るのかな?と見ていましたが、割りません。ラナが卵から離れると、今度はミクが来てクチバシで卵を転がしていましたが、割る様子はなさそうです。ひょっとして卵の出来・不出来を確かめていたのかもしれません。
産後のストレッチが終わるとラナは、よっこいしょっと卵の上に座りました。
う~む。床の上で卵を温めるのでしょうか。毎朝掃除するときに どかさねばなりません。それにここで雛が孵っても お世話できないのでは?
考えたすえ、ワラ巣の中へ卵を移しました。人間があまり卵を触らないほうがいいと思ったけど、仕方ありません。
ラナはワラ巣の外から卵を見つめたり、少し中に入ったりしましたが、床の上にあった時のように温めようとしません。このまま卵は放置されるのでしょうか。それともまだ卵を産むつもりで、全部出そろってから温めるのでしょうか。
土曜日、月曜日とたった2日であの卵を体内で作るなんて、母鳥にとっては命をかけた一大事業です。飼い主としては、卵からベビーが産まれるより、ラナが元気でいてくれるほうが嬉しいのですが。どうなることやら。
火曜日、ワラ巣のなかの卵を確かめたら、割れていました。ガ~~~ン! 産まれてほしくないと言ったけど、やはりショックです。すぐに卵を取り除きました。壊れた卵はゴミ箱行きではなく、畑へ行って土に還ります。
調べてみると、やはり人間が触らないほうが良かったようです。卵を安全に育てられないと判断すると、親鳥が食べてしまう習性があるとのこと。でも鳥カゴの床に卵を産み落としたら、人間が動かすしかありません。ワラ巣のなかで産んでくれたら一番いいんだけど。