キッチンスポンジやハンドタオルで作れる肩当てがあります。
●ブリッジ型の肩当てが辛い(肩当て過敏症、肩当てジプシー)
●初心者向けセットバイオリンを買ったが、肩当てを買いそこねた
●分数バイオリンと体のあいだに、ブリッジ型肩当てが入らない
という生徒さんは、ひとつ作ってみては如何でしょうか?
井手町バイオリン教室には、様々なサイズの「キッチンスポンジ・ハンドタオル肩当て」が用意してあります。おいでになった生徒さんが肩当てにお困りの場合は、生徒さんの体のサイズに合ったものを使ってみます。
使い勝手がいいようであれば作り方を教え、材料(大きなゴム2本と滑り止めシート)を差し上げます。
自分のバイオリンケースにも、常にタオル肩当てが1つ入っています。出張レッスン時に生徒に使うだけでなく、自分も使います。ブリッジ型肩当てが辛い日・身体感覚の調子が悪い日は、一時的にタオル肩当てに変えるのです。短時間使うと、解決の方向性を見いだせたりします。
①硬めのキッチンスポンジを用意します。またはハンドタオルを4つ折りにし硬めに巻きます。子供には薄手のタオルやハンカチを使ったり、キッチンスポンジを小さく切ります。
②滑り止めシートでくるんで、普通の輪ゴム2本で止めます。シートの大きさは大人用だと10cm四方くらい、分数バイオリン用だともう少し小さめです。白いとカワイイのですが、汚れやすいです。
作り方の動画(ハンドタオル4つ折り)
③バイオリン・ビオラの裏板に当てて、大きなゴム1~2本で止めます。当てる位置は、左鎖骨の向こう側に収まるようにします。
取り付け方の動画
説明するとあっけないのですが、本やネットで見つけた先人達の試行錯誤に、私のひらめきを加えた自信作(?)です。
大きなゴムは文房具売り場に、滑り止めシートはバスマット・絨毯の売り場にあります。
★「硬めのキッチンスポンジ」に近い、市販のパッド型 肩当てもあります。
小さめの分数バイオリンには、ZEN-48 という商品があります。
大人向けでは、Belvelin という商品があります。SMLの3サイズ。底面に対して高さがありすぎるので、カッター等で削ってください。
★大きなゴムで止めるのではなく、バイオリンを構えたあと、裏板と体のあいだに右手で押し込むこともできます。
大きなゴムで位置を固定していると、落ちない・動かないという利点があるのですが、少し不自由さ窮屈さを感じます。右手で押し込むと落ちやすいため、体が落とすまいと反応してしまう欠点があります。長時間弾きたいときは前者、短時間でいいときは後者が向きます。