いつもレッスンの後、駐車場の車が動かない大人の生徒さんがおられました。あるとき車内の生徒さんの姿を見ると、今日のことをノートに書き出しているのでした。家に帰ってからでは忘れてしまう。そうした気迫が感じられました。
バイオリンのレッスンに求めるものは、生徒さんによって様々です。息抜きや楽しみで来られる方もいれば、上達することに執念を燃やす生徒さんもおられます。
レッスン前に予習をする方は多いと思いますが、レッスン後はホッとしていないでしょうか。うまくなりたければ予習より復習です。
できるだけ間をあけず練習してください。レッスン直後に10分練習して、翌朝10分練習しましょう。翌日の晩に20分練習するより、ずっと学んだことが定着します。
予習は、もちろんした方がいいのですが、無理はしなくていいのです。会社帰りにレッスンに来るとすれば、直前の予習はできません。中川恵バイオリン・ビオラ教室では、生徒さんがどんなコンディションであっても、その方の「今」に合ったレッスンをしています。
小さな子供にレッスンで学んだことを定着させるためには、保護者さんの努力が必要です。
レッスンに通わせていればバイオリンは弾けるようになる? そんなことはありません。そういうタイプの習い事もありますが、バイオリンは違います。
家で予復習する時間はないけれど、バイオリンは中断したくない。そうした生徒さんもお越しになります。受験をひかえた高校生が、気分転換に来ていたことがあります。
定年後にビオラを習い始めたおじさまがおられました。レッスンでは腕の使い方、指の置き方などによい反応を見せるのですが、なかなか定着しません。家ではぐだぐだなのに、レッスンに来ると何故こんなに弾きやすくなるのか、ご本人もわからないようでした。
レッスンを受けた日は練習しない。そう話されたので、レッスンのあと帰宅したらすぐ復習してもらいました。そうしたところ、レッスンでできたことが定着するようになりました。
私の教室では、バイオリン/ビオラを弾くときの身体感覚を変えていくレッスンをしているので、「今日のレッスンは良かった!」という時ほど復習してください。私も身に覚えがありますが、レッスンでうまく行ったときほど油断して、復習しなくなります。
京都府井手町の 銘木カフェ志木 には、1時間500円で 楽器の練習ができるレンタルスペース があります。井手町教室から徒歩5分。駐車場あり。家族や隣人に気兼ねしている生徒さんも、どうぞご利用ください。