コロナ後3回目のビデオ発表会。11/27奈良でのリアル発表会に出演した生徒さんのビデオも掲載しました。毎年秋の発表会に生徒を出して今年で9年目、初めて客席からの目線で生徒の演奏を見ました。

2021.11.27 秋篠音楽堂クラシック発表会

バイオリンは地道に練習すれば誰でも上手になりますが、やる気を持続するのが難しい習い事です。
そのため先生は、発表会に出ようと声かけしたり、アンサンブルレッスンにお誘いしたり、生徒たちを家とレッスンルームの往復だけから引っぱり出そうと試みます。家とレッスンを往復しているだけでは、自分と先生という2人のプレイヤーしか知ることができません。
課題はひとりひとり全然違っていて、ほかの生徒さんの演奏を見て、目からウロコ! ということもあるのです。自分の糧になるのは間違いありません。

バイオリン教室では、いま通ってきている生徒さんたちに合った刺激(イベント)は何か、いつも考えています。生徒の皆さんも少しづつ井戸から出るチャレンジをしてください。

※ビデオの公開は終了しました。

●Nちゃん
♪ かえるの合唱、チューリップ、きらきら星

バイオリンが大好きなNちゃん。レッスンを終わろうとすると、いつも ”もっと弾きたい” と言います。小さな生徒さんでそんなことを言う子は、なかなかいません。
バイオリンの上達に大切なのは「意欲」と「持続力」なのですが、Nちゃんはその両方を持っています。

● Aちゃん
♪ クリスマスのうた、かすみかくもか、ロングロングアゴー、アレグロ

身体能力が高く、練習も頑張るAちゃん。4曲演奏に挑戦しました。助手のママとN先生による二人三脚のレッスンで、めきめきと上達しています。
ママは、Aちゃんのバイオリンを器用に弾いてお手本を示しているところを先生にスカウト?され、先生の助手になりました。大人用のバイオリンを手にして、Aちゃんと一緒にレッスンを受けています。

● Kさん、Rくん、Nせんせい
♪ 星に願いを
♪ ベートーベンのメヌエット

いつもニコニコしながらレッスンに来るKちゃん。家で練習ができない「体質」なので、毎週のレッスンで1stバイオリンパートを練習しました。
Rくんは秋篠の本番2週間前に「余裕ありそうだね」とNせんせいに捕まり、1週間で2ndバイオリンパートを仕上げるはめになりました。おかげでN先生は、2ndパートとVcパートを行ったり来たりする必要がなくなり、見事な三重奏の響きが完成しました。

● Rくん、Eさん、Nせんせい
♪ くるみ割り人形より、花のワルツ
♪ 彼こそが海賊

秋篠音楽堂での演奏はスマホとビデオカメラの両方で撮っていたそうで、ビデオカメラの映像をアップすることができました。

2曲とも耳なじみのある曲ですが、どちらも合わせるのは大変難しいのです。何度もレッスンを受けて「相手のどこに、どう合わせて行くか」の特訓を重ねました。秋篠音楽堂は残響が長いため、練習時より互いの音が聴き取りにくかったと思われますが、なんとかバラバラにならず楽しく演奏できました。

● Oさん
♪ かすみかくもか
♪ グリーンスリーブス

Oさんは元々、アンサンブルレッスンや発表会に積極的に参加するような性格ではありません。しかし「苦労したあとが楽」「頑張ったあと上達している」ということに気づきました。アンサンブルレッスンも発表会も、先生と相談しながら、無理しすぎない状態で参加をしています。
このところ音程・音色に磨きがかかり、課題だった右のフォームもじりじり良くなっています。

● Mさま
♪ 色あせし恋

枚方市でバンド活動をしている生徒さん。いくつかのバンドからリクエストされる曲を、耳コピーで拾って自分で作編曲して、弾きます。そのためレッスンでは、耳コピーで拾ってアレンジするときのセオリーや、楽譜の書き方なども学んでいます。

身体の使い方を修正して、両手首のフォームも良くなりました。ビブラートまであと少し。

● さかなのカルテット
♪ ハイドン 弦楽四重奏曲 op.20-3 第1楽章

非常に渋い難曲に挑戦しました。アンサンブルが込み入っている箇所も、個人の技術が問われる箇所もしっかりさらっていて、観客の意識を途切れさせず最後まで聴かせる演奏になっています。こんなアコーギグができるアマチュアは、いないのではないでしょうか。

● Nせんせい
♪ クーラント バッハの無伴奏チェロ組曲より
♪ 魅惑のワルツ

クーラントは、もともとピアノ伴奏が付いていない、チェロだけの曲です。

魅惑のワルツは、「昼下りの情事」という映画で使われて知られるようになった音楽ですが、作曲されたのは随分と前だそう。色んな作曲家や作詞家や歌い手さんがカバーしています。なんと美空ひばりも! めちゃくちゃ似合いそう。

ピアニストさんを捕まえての録音機会が作れなかったので、初めてCD音源と合奏してみました。今までそういうのは邪道?だと思っていたが、意外と使える。意外と楽しい。