奈良のクラシック専用ホール「秋篠音楽堂」にて、本年も楽器店 主催のクラシック発表会がありました。T楽器 京田辺店の生徒3名のほか、自宅生8名の子供&大人が出演しました。
Nちゃん
♪ かえるのがっしょう、チューリップ、きらきらぼしテーマと変奏A
Aちゃん
♪ クリスマスのうた、かすみかくもか、ロングロングアゴー、アレグロ
Rちゃん
♪ こぎつね、かすみかくもか、ロングロングアゴー
Rjくん
♪ ゴセックのガヴォット、聖者の行進
Kくん
♪ ヴィヴァルディ 協奏曲イ短調 op.3-6 第3楽章
本人も保護者さんも初めての場所で、しかもコロナ対策で密にならぬよう行動しなければならないため、迷子?が出ないよう段取りの説明に気を配りました。
ピアノの教本の冒頭は、ハ長調ばかりです。ハ長調だと白い鍵盤だけで弾けるからです。
バイオリンはイ長調の楽器なので、小さな子供たちの最初の頃の曲はイ長調づくしです。連続してレッスンしていると、だんだん曲が全部同じに聴こえてきます。
どの子もとても音程がいいです。と密かに思っていたら、毎年ピアノ伴奏をしてくれる「ピアノ教室momo」の金原佳子先生も、”みんな音程がいいわね~”と言ってくれました。
分数バイオリンは、ちょっと当たっただけで駒の位置が動くため、音程が狂うなどトラブルが発生しやすいです。いつも直前まで何度も調弦の確認を繰り返すのですが、今回初めて、舞台上に上がった子の調弦が狂っているという事態が発生してしまいました。弾いている最中の曲が終わるまで待ち、先生が舞台中央まで行って調弦をなおしました。
子供たちの独奏曲がおわると、ほかの出演者さんをはさんで、夕方に大人のアンサンブル曲です。
1stVn Rくん 2ndVn Eさん Vc(Va) Nせんせい
♪ 花のワルツ チャイコフスキー
♪ 彼こそが海賊
高校生のRくんとお母さまのEさん。お母さまと先生は、Rくんをソロ曲で秋篠音楽堂に立たせたかったのですが、本人が抵抗。「お母さんと先生とアンサンブルなら出る」という(母と先生にとっては)ガックリくるような理由により、三重奏曲でのエントリーとなりました。
私のところに来る前の教室では、毎年発表会に出ていたようですが、そこでの経験があまり楽しくなかったのでしょうか。知っている、好きで楽しい曲を選びました。
本番直前の練習でRくんが一言。
「お母さん、本格的なホールの発表会で弾くの、初めてちゃう?」
「なんてことを言うの! 気がついてなかったのに! 緊張するじゃない!」
私も言われるまで気がついていませんでした。大人は発表会ってあまり出ませんものね。本番でのEさん、緊張も多少あったでしょうが、それ以上に楽しんでいたと思います。
1stVn Fさん 2ndVn Sさん Va Tさん Vc Mさん
♪ ハイドン 弦楽四重奏曲 op.20-3 第1楽章
ハイドンのop20-3は、プロでもなかなか選ばない渋い曲。アマチュアとは思えない絶妙な緩急・強弱のアンサンブルで、よく仕上がっていました。アコーギグで手直しする箇所はなく、緻密に練習を重ねた成果が表れていました。
通常生徒は、レッスンで到達した地点より、次のレッスンでは後退した状態でやってきます。先生と一緒にレッスンでできたことも、家で全部を再現はできないからです。レッスンで1歩進み、半歩後退したところ次のレッスンでまた1歩進み、そうやって前進してゆきます。
しかし彼女らはいつも、レッスンで到達した地点より、良くなって次のレッスンにやってきます。ここまで出来てしまうと、1人1人の音程や音質、音色の出し方が気になります。
本番直前のレッスンはメンバーの都合によりキャンセルとなったのですが、もしそれがあったとしたら、アンサンブルとしての指導ではなく、個人技の「音の出し方」指導になっていたのではないかと思います。
保護者さんやご友人が撮ったビデオを、こちらに掲載しました!
2021.12.01 ビデオ発表会 2021年12月