まだ日差しがきつい9月下旬、京都府京田辺市で2021年秋のアンサンブルレッスンがありました。今回はビオラの参加者がいないことが分かっていたため、 1stバイオリン・2ndバイオリン・チェロの三重奏曲を2つしました。
※ビデオのリンクは終了しました。
交響組曲「シェヘラザード」op.35 リムスキーコルサコフ
♫ 第3楽章より「若い王子と王女」
歌劇リナルドよりラルゴ ヘンデル
♫ レッスン前
♫ レッスン後
今回新たな試みを2つしました。
●シェヘラザードではバイオリンは全員、 1stバイオリン・2ndバイオリン の両方を交替で弾きました。ヘンデルは 1stバイオリン・2ndバイオリン・3rdバイオリンという楽譜を使ったので、チェロのMさんを含め全員が3パートを交替で弾きました。
習い始めて半年の中学生Mくん、最初「弾ける気がしない」とまで言っていましたが、5パート全部ちゃんと弾きました。(参加する決心がついたのはアンサンブル前日だったとか。)
●またヘンデルのラルゴは自習にして、レッスンで見ませんでした。
レッスンで見ない、自習形式にしたのは、理由があります。アマオケや学生オケではバイオリン教室に通っていない人も多く、むしろ通っていない人の方が多く、皆それぞれ1人で練習して集まります。
ことに中学・高校・大学などの学生オケでは、同年代であるがゆえに彼らは仲間であると同時にライバルで、1mmでも上手になりたいという情熱・執念には凄まじいものがあります。
先生と1対1の個人レッスンしかしておらず、出来ていなくても頑張らなくても 焦る必要のない環境は、良く言えば憩いの場であるけれど、自分がどれくらい「できていないか」を自覚することができません。
シェヘラザードのメロディラインは6/8拍子で、譜読みしながら弾くにはやや難しいのですが、これがポピュラー曲であれば聴いているうちに誰でも鼻歌で歌えるやろうと、こういうタイプの曲だとやる気が出るかな?と思い、選曲してみました。
しかしあまりアンサンブルレッスン向きの曲ではなかったかもしれません。実際に弾いた彼らがどう感じたかは分かりませんが。。
先生としては「ひとりひとりの技量は変わらなくても、アンサンブルの仕方によってグレードアップする」ような曲がしたいと思っています。今までで一番グレードアップしたのは「風の谷のナウシカ」でした。