●皮膚の常在菌による、体臭の可逆性
あるとき、体臭が、心身の状態によって変化することに気づきました。お肉を食べた翌日など、食べ物による体臭の変化は、多くの人が経験していると思います。しかし気持ちや思考でも変わる気がしました。
農作業をして汗をかくと、自分や衣類が臭くなります。臭くなったら、衣類は洗濯、自分も洗濯(シャワー)することになります。ところがシャワーの前に、道具を片付けたり農作物を洗ったりしていて時間が経つと、臭いが薄まるのです。変だなあ、あんなに臭かったのに。と、自分の体をくんくん嗅いでも、臭いは消えています。
これも経験者はいらっしゃると思います。原因は、皮膚にいる常在菌です。人には細胞の数より多くの菌が住んでおり、皮膚の常在菌は、皮脂を分解してくれるのです。
さらにすごい事件が起きました。あるとき、汗をかいて臭くなったTシャツを脱衣カゴに入れました。数時間後に洗濯しようと取り出したら、イヤな臭いが消えていました。
皮膚の常在菌は、病原菌の増殖を抑えたりもしてくれます。常在菌が活発だと衛生的なのだそうです。
常在菌を増やすには、まず第一に、皮膚の表面にいる彼らを殺さないこと。洗浄剤や殺菌成分で洗いすぎないことです。
また、合成化学物質を取り込まない、人工電磁波を浴びないことです。
2019年から2020年にかけて牛・豚・鶏のお世話のしかたを学びました。労働と寝食を交換するWWOOFという制度で、3カ所の牧場へ行きました。普段は農薬や添加物は食べませんが、滞在中はそこで出てきたものを食べなければなりません。
1つ目の牧場では、3日目くらいから明らかに体が臭くなってきました。耐えられなくなり予定を繰りあげて5泊ほどで京都に帰りましたが、体臭は数週間 元に戻りませんでした。2カ所目からは、家畜に食べさせているものだけでなく、人間が食べているものもよく吟味して申し込みをしました。
WWOOFのホストになれる牧場は無農薬が基本ですが、人の食事が期待レベルのところは少ないです。
お世話していたボリスブラウンという種
●京田辺に建てた戸建てのにおい
人生最悪の体調だったころ、京田辺市に建てた戸建ての住まいでは、不思議な事件がいくつかありました。
新築の家は無垢材や漆喰でできていました。なのに、洗面所・脱衣所 付近で下水のにおいがするのです。業者さんたちも感じているようでしたが原因がわかりません。季節が冬へむかったこともあるのか、数カ月 様子を見ているうちに、においのことは忘れました。
何年かたったある晩、2階へ上がろうと階段の踊り場を曲がったとき、上から香ばしい匂いがただよってきました。ナッツを炒ったような。私の鼻おかしくなった?と思い、同居人に声をかけて踊り場に来てもらいましたが、やはり香ばしい匂いがすると言います。
別の日たまたま来ていた業者さんにも香ばしい匂いが・・と言われたこともあります。レッスン前に匂っていたこともあるので、感じた生徒さんがおられるかもしれません。
この家では、音に関しても、不思議なことがありました。
当時のわたしは、今にして思えば自分らしくない生き方をしていました。世間一般の人と同じ感じ方をしようと努力していました。体に力が入らず、家の中でも壁づたいに歩いていました。
その後 賃貸マンションへ引っ越してからも、ときたま廊下で香ばしい匂いがしました。鉄筋コンクリート、樹脂のフローリング、ビニールクロスなのに。台所でもなく、リビングでもなく、廊下というところが これまた不思議です。
殺虫剤がきつかった水屋
●京都府井手町の水屋と押し入れ
京田辺市から井手町に引っ越してきた晩、歯茎から出血して 歯ブラシが真っ赤に染まりました。数日経つと肺が鬱血して腫れあがり、激しい咳をするようになりました。原因は、水屋にまかれた殺虫剤でした。
日中 慌ただしく片づけをしながら異臭は感じていました。どう対策しよう・・と思っていたのですが、空気より比重が重いようで、睡眠中に大量に吸ったみたいです。
管理会社の了解をとり、水屋をはずして捨てようと試みましたが、はずすことが出来ません。取りはずせる棚板・引き出しを全部外して、雨に濡れないようビニールに密封し外へ出しました。扉も半分くらい取りました。
割れ欠けのある備長炭を大量に買い、分散して棚・引き出しに放り込みました。棚板がないと収納に使えないので、余っている無垢板をでつぎはぎの棚板を作りました。毎日出る茶殻も、封筒に入れて置きました。
数日で変化があらわれました。安全になったと感じられるまで数カ月、まったく臭わなくなるまで1年を要しましたが、引っ越ししなおさずにすみました。
井手町は磁場がいいのか、空気がうっすら香ばしい感じがします。引っ越した貸家も、構造体には上等の木がふんだんに使われていて、押し入れの中も木のかおりがしました。床・壁・天井はプラスチックなので、フローリングの上には無垢材を敷きました。玄関をあけると無垢材の香りがする、と言う生徒もいます。
収納が少ないので、押し入れの最下段に味噌と梅干、まん中に家電製品など、上段に布団を入れました。押し入れの中は麹菌・酵母菌にとって居心地がよかったらしくグングン増殖。室内まで匂いが漂うようになってきました。
布団が味噌臭くなるのは自業自得だけど、家が匂うのはまずい。と、ノビルの球根を入れたら、半日ほどで臭いが消えてしまいました。トウガラシをぶらさげる昔ながらの忌み除けも、ただの飾りだとこれまで思っていましたが、実効性があるのかも。
春の山菜、ヤマニンジンとノビル
人工的な香りの匂いが強い人が増えています。匂いは慣れると感じにくくなります。マスクは五感のセンサーを鈍らせます。
なにかを察知することを「鼻が利く」と言います。イヤな感じがする場は避けたほうがいいし、イイ感じがする場はものごとがうまく進行している。
匂いは波動。音も光も波動。
万物は、固有の波動(振動数)を持っており、互いに影響し合います。場の振動がほがらかであれば、それに共鳴する良い菌たちが元気になり、どよ~んとしていれば違う菌が活性化します。
赤ちゃんやペット、小鳥や子猫・子犬は、はっきると分かるくらいブルブルと、ほがらかに振動しています。ペットを愛している人は、その子の匂いも好きです。自分のペットの匂いが快いのは、一緒にいるうちに似た振動数、似た細菌叢になるからでしょう。
わたしは夜 布団に入ったとき、自分が振動していることを感じるようにしています。自分が振動していると気づいたのは、歯の金属を取ったときでした。歯にかぶせた金属が、わたしの振動を抑えていたのかと思うと、身の毛がよだちました。