バイオリン・ビオラの肩当て＆顎当ての合わせ方について、基本の情報はこちらをご覧ください。
2019.07.25 顎当て・肩当ての 合わせ方
下の写真の Pediの肩当て、なにかおかしいと思いませんか？ 間違い探ししてみてください。２カ所あります。
ブリッジ型 肩当ての２本の「足」の軸は、長さが違うことが多いです。本体を観察すると、軸が長すぎると本体とぶつかって困る方があります。そちらに短い「足」をつけてください。それが胸骨側か上腕側かは、肩当てによって違います。
背の高い方、首の長い方は、軸をめいっぱい出したいことがあります。しかし軸を出し過ぎると不安定になり、「脚」が壊れやすくなります。安物の肩当てでなければ、軸の長い「足」が別売りであります。
ゴムを履かせているタイプは、ゴムが劣化すると、楽器に肩当てを止めにくくなります。ゴムだけを別売りで買うこともできるし、ホームセンターで似たようなパイプを探して自作することもできます。
本体と「脚」をネジ止めする部分は、穴が３つ開いてるタイプが最も多く、穴の間隔は５～８ｍｍです。肩当ての取りつけ位置にこだわりたくても、５ｍｍでは微調節できません。
穴の間隔が同じ肩当てをいくつかお持ちであれば、本体と「脚」の組み合わせを変えてみることもできます。本体へのネジ止めは、「脚」メーカーのネジではなく、本体メーカーのネジでしましょう。
本体と異なるメーカーの「脚」を取りつけると、弾いている最中に肩当てがバイオリンから外れやすいことがあります。本体に取り付けるときガタツキがないようなら、楽器を挟みすぎのクセがあるととらえ、挟みすぎないよう（肩当てがはすれないよう）に練習しては如何でしょうか。
私の世代は子供のころ、楽器をボディとアゴでしっかり挟むよう指導されました。最近はそうした指導はされていません。首を痛めるので。
間違い探しの答えは・・
本体はPedi だけど、左の脚はビバラムジカ、右の脚はＫＵＮブラヴォー でした。
Pediは高さが低くて軽いので、小柄な方にお勧めです。私もビオラはPediを使っています。（2024年現在は HAYATE） Pediは本体に脚をとめる穴の間隔が広すぎて、微調整できないのが難点。軸を差す、受側のパーツ部分も、壊れやすいです。
ＫＵＮを買うなら「オリジナル」ではなく、階段状にミリ単位で幅を変えれる「スーパー」をお勧めします。無段階で幅を変えられる肩当てに、ＨＡＹＡＴＥ、ＷＯＬＦがあります。ＨＡＹＡＴＥの難点は調整がややこしいこと。ＷＯＬＦは重いことでしょうか。
ビバラムジカは、木製部分のカーブがロットによって全く違うので、ご注意。
