鼻水がずるずるしていたら、バイオリンなど弾いていられません。
薬で止めたらいい?
薬は体を固くして鼻水を止めます。バイオリンも弾きにくくなります。薬の多くはそういう仕組みです。
♫ 私の花粉症歴と、その症状
体を柔らかくする方向へ、取り組めることを片っぱしからやっていたら、花粉にあまり反応しなくなりました。飛散量が多い日に、ちょっとムズムズするくらいです。(2024現在、スギ・ヒノキの花粉飛散には ほぼ無反応。)
加齢とともに鈍感になって、症状が軽くなるとも言います。しかし暴飲暴食をすると鼻水が出ます。むしろ年々敏感になっています。
私の花粉症は、中学生のときに始まりました。当時「花粉症」という言葉は世の中に存在していませんでした。「アルレギー性鼻炎」と診断がされました。
花粉症がひどかった30代は、花粉症が始まると、仕事もバイオリンもはかどりません。集中できません。生産性が落ちます。
薬を飲むと、体がこわばって、うまく弾けません。頭痛も鼻水も咳も、薬は体を締めることにより、反応を鈍感にするものだからです。
花粉以外にお菓子にも反応します。ケーキを2個食べると、即、鼻水がドバッとでます。目もかゆい。和菓子でもなるので、白砂糖が主犯と思われます。
ケーキ1個と2個のあいだに、量的な閾値があるようです。1個なら鼻水を出さずにすむ排泄力があるんでしょう。数時間苦しんで何かが洗い流されると、おさまります。
農薬、食品添加物にも反応します。現代小麦、乳製品、植物油もよくないようです。小麦のスナックを食べたあと、刺すような腹痛で1~2時間 倒れていたことがあります。
電磁波をたっぷり浴びた翌朝も最悪です。松井山手で21時までレッスンをして、電車で1時間半かけて帰ってきた翌朝は、鼻がむずむずして脳みそがどよ~んとしています。
体調がすぐれない、ちょっと疲れた、という時は、咳もよく出ます。夜中に咳き込んで目が覚めることがよくあります。呼吸器系が弱く、一番最初に症状があらわれます。(2024現在、植物油をやめたら咳はほぼ出なくなりました。少量欲しいときはツバキ油などを試しています。)
私にとって、少し鼻をすすったり咳き込んだりするのは、正常の範囲内です。無意識にしています。生徒さんに「調子悪いのですか?」と聞かれて気づいたりします。
少々の鼻水や咳で、心配される世の空気感に少しびっくりします。昔は鼻を垂らしている子がいっぱいいました。今 鼻を垂らしている子はいないのに、アレルギーの子がいっぱいいます。
体の自然な反応(鼻水・咳)にまかせて症状がおさまると、すっきりします。バイオリンを弾くための身体感覚を保ちたいので、薬(文明の利器)を使っての解決は、必要最小限にしています。体の動きにくい生徒さんには、薬が原因かな?と感じるケースが一定数あります。
仕事で困るときのために「麻黄附子細辛湯」という漢方薬を携帯しています。大人になって喘息がひどかったころ見つけた、私の体質に合う漢方薬です。枚方市の香里園「康心」の先生が探し当ててくれました。
咳がピタッと収まるので、コンサートのときのお助け薬です。普段 薬を飲まないので、より効きやすいのだと思います。
♫ どうして よくなったのか
花粉症やアトピーは、腸と関係がある病気だということがわかっています。食べものを変えて 腸内環境が変われば、良くなるはずです。私の友人は、食べものを変えたら、義父の認知症が良くなったそうです。
花粉症に効果があったと思われるのは、大別すると以下のような取り組みです。
◆菌を取り込む(足し算)
◆金属や塩素を避ける(引き算)
菌って引き算すべきでは?と思われるでしょう。しかし菌は、人間にとって都合のいい奴、都合の悪い奴がいます。都合のいい奴を飼いならしておくと、都合の悪い奴から身を守ることができます。
日頃から多種多様な雑菌に触れておくことは、体を強くします。厚生労働省に、家族数が多い子供のほうが、免疫力が高くなる、というデータがあります。
感染症にかかるのは、「都合の悪い菌に高濃度で接触し」「免疫力で退治できなかった」ときです。風邪をひいてる子とレッスンして、そのあと寝込んだことが数回かあります。子供たちはレッスンに来れるくらい元気でも、オバサンにはきつかったのでした。
① 雨水や地下水
不定愁訴だらけだったとき、雨水を積極的に飲んでいたことがありました。すごい田舎とはいえない京田辺市でのことでしたから、あんまり安全とは言えません。きっかけは真冬に思いきって飲んでみて「オイシイ!」と思ったからです。舌がオイシイと言うなら良かろう。体の声を信じて始めました。
春になり、だんだんオイシサが無くなり、梅雨の手前くらいで止めました。でも野菜やお米は洗っていました。秋になり、降雨のまえに雨水タンクの水を抜き、内側を石けんでごしごし洗い、ふたたび水を溜めて飲み始めました。5年くらいは取り組んでいたでしょうか。
水道水に投入する塩素濃度は、気温によって定められています。気温が高ければ、濃度を上げます。大きな食堂で提供する野菜を洗うときも、塩素水で洗うことが定められており、夏は濃度を上げます。
井手町に引っ越してきて、水道水がおいしいのに驚きました。塩素濃度が一番低い2月頭でした。役場のHPを見ると、水源は3カ所の井戸水とあります。
京田辺キンコヤカフェの道路沿いすぐ右に、パイプから水が流れ出ているところがあります。ある日キンコさんから「今日のコーヒーの味、どない?」と聞かれました。その水を使ってみたとのこと。井戸水を使っているお宅の余った水で、誰でも汲んでよいのだそうです。雨が少なく地下の水位が低い時期は流れていません。
体にいいかな?と思って井戸水を飲んだら、体調が悪化してしまった、という友人もいました。日本の土壌は、危険な物質が埋められていることがあります。工場からの廃棄物の基準や管理も、欧米に比べると甘いです。
2021/01/25朝日新聞によると、ネズミの胎児に奇形がでたとして使用中止となった除草剤26トンが、15都道府県24市町村の山中に埋められているそう。ありがちです。借りた畑から農薬のポリボトルを掘りだした友人もいまにす。
② 発酵食品
発酵食品も積極的に食べました。できるだけ菌が生きている状態、死にたての状態で食べるようにしました。ローフードのレシピも勉強しました。
お味噌も、発酵を止めるため、菌たちを殺す酒精(エチルアルコール)が添加されていたりします。仕込んでから短期間で出荷できるよう作られたお味噌は、流通に乗ったり家庭で使われているあいだに、発酵が進みすぎるのです。
数年かけてゆっくり発酵したお味噌は、発酵速度を押さえる必要がありません。たくさんの菌たちが生きている状態で、食べることができます。
丸大豆だよとアピールされたお醤油を見かけます。丸大豆でない大豆とは何かといえば、砕かれて、油を採取されたあとの大豆カス、脱脂加工大豆です。一般的なお醤油は、材料費をおさえるため、脱脂加工大豆を使っているのです。お味噌やお豆腐、パンやお菓子などにも使われています。
「お醤油を作るのに、砕いた大豆を使う」という手法は、儲けたい奴が考えたに違いない、と思ってきました。割れたり欠けたりした大豆が使えるし、砕かれていたら発酵も早く進みます。
しかし「GHQによる日本の食文化規制の網をかいくぐるために思いついた」という記述を、ある本に見つけました。「砕いた大豆を使ったものは伝統的な醤油ではない」という方便で、作り方を守ろうとしたそうです。
加工品作りにおいて大豆を砕くのは、体に悪影響を及ぼすことではありません。けれど時間をかけて丸大豆で作るほうが、体によく、味もよく、保存もききます。
問題なのは脱脂の方法です。一般的に薬品をかけて分離する方法が取られます。これを「抽出」と言います。この薬品は表示義務がないので、どんな薬品が使われたのか知る術がありません。良心的な製造者は「圧搾」します。
脱脂に使われた薬品の影響をもろに被るのが、植物油です。私たちが植物油をこれほど摂取するようになったのは、第二次世界大戦後の高度成長期からです。キャノーラ油(キャノーラという菜種品種)と、抽出法による悪影響がもっともひどいので、この2つは避けてください。
表示義務のない合成化学物質は、食品にたくさん使われています。国と産業界が意図的に抜け穴を作っているのです。
③ 手荒れと、肌の常在菌
免疫力がひどく下がり、手荒れがひどかったことがあります。手の甲の皮膚がずるむけする直前くらい。体調の最悪期で、腸内細菌の分布も悪かったと思います。
最初は「足し算」。皮膚をどうやって保護するかに腐心していました。顔用の高価な化粧水や乳液を、手に塗っていました。食器を洗う洗剤も、顔の化粧を落とすクラスのものを使っていました。
一向に良くならないので「引き算」を考えました。皮膚の状態を悪くするものを取りのぞく、悪くすることをしない、という発想です。食器の汚れは極限まで古布やティッシュで拭き取り、あとは流水で洗い流し、洗剤は使わないことにしました。お湯も皮脂を取るので、真冬でも水で洗いました。ずるむけ直前の皮膚の痛みより、真冬に水で洗う痛みの方がマシでした。
皮膚には「常在菌」と呼ばれる菌たちが住んでいて、様々な刺激から守ってくれていたのだ、と後から知りました。手が荒れたのは、体調不良により弱った常在菌を、洗剤やお湯でせっせと減らしていたからでした。
④ 歯の金属
「引き算」で一番良かったのは、歯の詰め物を金属からセラミックに変えたことです。大阪あびこの歯医者さんへ京都から通い、11本の歯から金属を撤去しました。セメント(接着剤)も強くないものにしました。
体調は劇的に変わりました。まるで別の肉体を授かったようでした。
金属は帯電します。人体は、脳からの微弱な電流でコントロールされています。帯電すると、脳からの指令が届かなかったり、誤作動が起きたりします。
歯に使われた金属は、口のなかにあって、24時間唾液に浸っています。金属アクセサリーとは影響レベルが全く違います。
詰め物をくっつけるセメントにも色々あって、接着力の強いものほど体に悪いのです。たいてい歯医者さんは、詰め物が取れないようにと思って、強いものを選びます。
セラミックにしたとき歯医者さんが選んでくれたセメントは、「にかわ のようなものです」と説明されました。数日後に1個はずれ、数週間後に2個目がはずれ、そのたびに大阪あびこまで行きました。さすがに弱すぎたと相談しなおし、体への毒性は増すけれど、一段階 強いものにしました。
引き算してよかった二番目は、生理用ナプキンでしょうか。日本では白い製品が好まれるため、塩素系漂白剤が使われています。生理用品に塩素系漂白剤は、海外では使われません。トイレットペーパーなどもそうです。
衣類の洗剤で、塩素系漂白剤が使われている商品には、「素手で触らないように」との注意書きがあったりします。素手で触ると良くないものを粘膜に当てているのです。微量ではありますが、毎月コツコツと体内に注入しているようなものです。
香り付きの製品は、イソシアネートという毒性の高い物質ももれなく付いてきます。イソシアネートは、香り成分を持続させるために使われる合成化学物質。香りそのものも合成化学物質です。これらはメリット(いい香り)とともに、デメリット(発癌性、神経伝達の阻害)もあります。
◆菌を取り込む(足し算)
◆金属や塩素を避ける(引き算)
に興味が出てきたら、以下の記事も読んでみてください。
2020.07.19 菌のはなし
2020.08.01 体を楽にする引き算をしよう 人工電磁波
2020.08.01 体を楽にする引き算をしよう 皮膚から入るもの