カテゴリを間違えてる? いえいえ、間違えてません。「串だんごは奇数」「どら焼きは偶数」なんです。
どんな楽器でも、
①楽譜を読んで(または耳で音を聴いて)
②しかるべき指を
③しかるべき位置に置く
なければなりません。くわえて、
④-1.吹奏楽器は息を吹きこみ
④-2.撥弦(はつげん)楽器は弦をはじき
④-3.擦弦(さつげん)楽器は弦をこする
なければ音が出ません。
④-2:ギター、マンドリン、ハープ、琴、チェンバロ
④-3:バイオリン、ビオラ、チェロ、二胡、馬頭琴
ピアノは③で音が出ます。④をピアノが自動的にしてくれる打弦楽器なのです。ティンパニやシンバルの仲間なのでした。
ピアノは、猫が歩いても音が鳴るが故に、もっとも「表現」するのが難しい楽器です。吹奏楽器と比べたらよくわかります。
吹く楽器のうまいorへたは、①②③④のどこで差がつくでしょう? ④です。
ピアノや打楽器には、④が無いんです。③で「表現」しなくちゃならないんです。④がある私たちは幸せです!(と思うことにしましょう。)
本題です。
①楽譜を読んで(または耳で音を聴いて)
②しかるべき指を
③しかるべき位置に置く
ためには、「場所」に関する情報・知識がいります。
△の位置に音符があれば、▽の指を▲に置く
□の位置に音符があれば、◇の指を■に置く
という、脳みそのシナプスの結びつきが必要です。
音符の場所と指を置く場所を、ダイレクトに紐付けするのです。ドとかミという音名は、便宜上つけられた共通言語に過ぎません。
ダイレクト紐付け作業のさい、その音の高さが脳内で鳴らせれば、更にいいです。いいですが、鳴らせなくても作業が正しければ、こすったときにその音が出ます。その音がドとかミとか分かっていればなおいいですが、それは運指の技術とは関係ありません。
バイオリン・ビオラで使う指は4本なので、②の過程は4択です。このとき、
①音符が五線譜の線上(串だんご)なら
②1か3の指
①音符が五線譜の線と線のあいだ(どら焼き)なら
②2か4(または0)の指
この規則性が分かっていると、音符を見た瞬間に、指番号は4択ではなく2択になります。
①音符が五線譜の、4つのすきまの一番上にあったら
②E線の0
①音符が五線譜の、まんなかの線に刺さっていたら
②A線の1
楽譜を音名で読んでいたらどうなるでしょうか?
①音符が五線譜の、4つのすきまの一番上にあったら
②「ミ」である
③五線譜のこの位置にある「ミ」は、E線の0
(D線の1も「ミ」)
①音符が五線譜の、まんなかの線に刺さっていたら
②「シ」である
③五線譜のこの位置にある「シ」は、A線の1
(E線の4、G線の2も「シ」)
音程が1つ違う音符は、認識が難しいです。音符の面積の半分が、同じ高さにあるからです。
五線譜の4つのすきまの一番上にある音を、音名で読むとき、間違えるとしたら「レ」「ファ」です。これを間違って「ラ」と読む人はいないでしょう。
しかし音符をまず「どら焼き」と認識すると、2か4になります。2と4は、音2つ違いなので、間違えにくいのではないでしょうか。