京田辺のエチュードミュージックアカデミーにて、恒例のアンサンブルレッスンを行いました。バイオリン7名、ビオラ2名。チェロは私の信頼している友人の桜井裕美さんに客演でお越しいただきました。

コロナウイルスの広まりで、市民オケは練習をお休みにしだしているようです。アンサンブルレッスンは実施して、アフターのお茶会をとりやめにしました。

日頃から生徒さんをしばらないように気を付けているので、休みたい方は休むだろうし、来たい方は来るだろう。と考えました。
楽しいことをすると免疫力も高まります。実際今日の集まりで、免疫力は高まった!と思います。

今回の課題曲は、風の谷のナウシカ。バイオリン初心者さんや合奏未経験者さんが多かったので、やさしい曲にしました。

レッスン前の通しは混沌としていて、家でスコアを眺めていて感じた以上に、これはむずかしい曲だなと思いました。
この曲の調の「ド」にあたる音が、あまり出てこないのです。ホ短調の「ド」。ハ長調で言うところの「ミ」。

最初はチェロがメロディ。1stバイオリン/2ndバイオリン/ビオラの3パートによるアルペジオが土台なのですが、「ド」はビオラの1拍目の表だけ。メロディ担当が 1stバイオリンに交代する中盤以降も、中低音に支えるような「ド」は出てきません。それにより、宙に浮遊しているような不安定さを醸し出しているのでした。

しかし音楽の流れや役割分担を整理して、1人1人が自分の持ち場での任務をせいいっぱいやると、くっきりとナウシカの主題曲が荘厳なサウンドで浮かび上がってきました。最後はひとりづつの力量を考えると、すごい完成度になりました。
ビオラの高校生についてきて見学していた保護者さんも、最後の通しはすごかった、とおっしゃいました。

チェロの桜井裕美さんは、ANAクラウンプラザホテル京都の弦楽四重奏の仕事でご一緒した方。高槻市となりの島本町の自宅などで指導されています。

ホテルでの四重奏の仕事は、メンバーが毎回変わります。当日現場でコンニチハ!なのですが、チェロが桜井さんだと密かに嬉しかったものです。私はビオラで行くことが多くて、弾いているとき色々と助けてもらいました。