奈良の秋篠音楽堂にて、今年も楽器店主催によるクラシック発表会がありました。
京田辺校からは4人の子供たちがエントリー。京都校からも2名出る予定だったのですが、事情によりなくなり残念。
秋篠音楽堂は、近鉄京都線「大和西大寺」駅ちかくのショッピングモール「奈良ファミリー」の6階にあります。
枚方のD楽器店から移ってきた生徒さん曰く、「参加費1万円でこんな会場で弾けるなんてありえない」のだそうです。スタッフさんの残業代はなく、先生はただ働き。他の楽器店の先生は手当が出るそうですが。。
生徒たちは、1曲は好きなものを選び、もう1曲は先生が選びました。
Rくん
・なべなべそっこぬけ
・かえるのがっしょう
・エトピリカ
Sくん
・習作(スズキ1巻)
・メンコン オクターブ下で第一主題とその変奏を少し
Sちゃん
・メヌエット第2番(スズキ1巻)
・情熱大陸
Mちゃん
・ヴィヴァルディ協奏曲 イ短調 第一楽章
先生としては、クラシックの教本にある曲を弾いて欲しい。何故ならば「技術を基礎から順番に構築していける」から。ですが、子供たちは自分の好きなポピュラー曲を弾きたがります。それでもいっか、と近年思うようになりました。なぜなら音楽は、楽しいからするものだからです。技術がなければ、弾くことすらできないんですが。。
ピアノ伴奏は、京田辺で「ピアノ教室MOMO」を主宰されている金原佳子さんに毎年お願いしています。
MOMO先生に最初にお会いしたのは、京田辺市のアマオケでした。モーツアルトやシューマンのピアノコンチェルトを拝聴して、その演奏力と人柄の素晴らしさに、私や子供たちの伴奏をお願いするようになりました。松井山手にお住まいなので、楽器店までピアノ合わせに来てもらいやすかった事情もあります。
ところが意外なことに、佳子先生は伴奏があまり得意ではありませんでした。バイオリニストであれば経験している、合奏や、イベント等における決まり事などに、うとかったのでありました。
しかし年々伴奏のスキルもアップし、今年の、特にRくんの伴奏は「あっぱれ」でした。Rくんは大変自由な演奏をする子で、テンポはみだれ、小節も飛びます。
終わったあと「(佳子)先生、いつも僕に合わせてくれてありがとう」って言ってました。ということはRくん、キミに自覚はあるってことだな?
バイオリン教室の生徒たちの演奏は、ひとりひとり全然違います。ですのでレッスン内容も1人1人違い、何を言うべきか、どう伝えたらいいか、どんな態度で接したらいいか、悩みます。
また大人の生徒さんと違って、レッスンに連れてくる保護者さんの意向を無意識下で受けています。それが良い方向にはたらくとどんどん弾くようになりますし、悪い方向へ影響するとストレスを溜めていきます。生徒と保護者さんの関係性や、おうちでの教育方針なども感じ取るよう努めています。