※足を骨折した話は、足の骨折 顛末記 へ移動しました。
6/2(月)
5年目に入った京都府井手町での暮らし。普段2か所の草を刈っている。庭と、歩いて10分ほどの畑だ。だんだん暑くなってきたので、朝一番に土仕事をするようになった。
今朝は畑で 風の草刈り をしてきた。畑には背丈の高い草や木があると、木陰ができて、真夏に野菜たちが涼しくていい。しかし無意識に、周りの住民がどう思うかを気にしながら作業するので、つい刈りすぎてしまう。今日も帰るとき畑を振りかえって、ああ、あそこは刈るんじゃなかった、と思う箇所があった。庭の草刈りも、このくらいがいいという感覚と、大家さんが見たらどう思うかが、せめぎあっている。。
今の住まいは川沿いにあるが、越してきた翌2024年の春、自分の気に入るように川沿いの草刈りをしていた。ところお向かいの家人が慌てふためき、草刈り機で坊主刈りにしたり、除草剤をまいたりするのだ。いい塩梅の背丈でなんと美しい!と思っていた箇所が、つるつるてんで、ぎらぎらした陽ざしにあえいでいる。今年は草刈りおばさんが現れる前に、と思ったのか、4月に除草剤をまかれた。私の家の前まで、好意でまいてくれた。
現状に不満を持ち続けるのは辛い。今を否定するわけだから。でもそうやって、そのおかげ?で、私はバイオリンがうまくなった。
ものごころついた時から、世界は生きにくかった。ずっとイライラしながら生きたくない。と考え、「足るを知る」というか、今に満足する、現状をありがたいと思う生き方を心がけてみたら、それはそれで悪くなかった。けれど、自分の本心からズレていった。
庭では今年、試験的に草ぼーぼーの一画を作った。隣家の大家さんからは見えにくいところだ。その茂みに小鳥たちが遊びにくる。スズメ、イソヒヨドリ、白黒のセキレイ。茂みの中でまったりしている子が、私が気づかず近づくとバタバタッと逃げ出す。
白黒セキレイはカップルで来て、ひゅんひゅん飛び回ったり、地面を歩き回ったりする。物干し竿にとまって、くわえた芋虫を見せびらかしてくれたことも。最近来ないなあと思っていたら、ひとまわり小さい、同じ体形をした茶色い子が来た。あの芋虫はこの子に食べさせていたのだ。
6/3(火)
少し前NHKのクローズアップ現代に、佐藤優さんが出演されていた。先入観なく、インタビューの受け答えや同志社大学での講義の様子を見て、図書館で何冊か本を借りて読んだら、すっかりファンになってしまった。
なんといっても「国家の罠」が面白かった。題名は煽情的だが、語り口は至って冷静。どのようにしてかような人物になったのか、人生を歩むことになったのか知りたくて、図書館になかった「十五の夏」をリクエストしたが、これも面白かった。他館から取り寄せてもらったのだが、今月、井手町図書館に行ったら新刊棚に新品が並んでいた。(新刊じゃないのに) 私の後に司書さんが読んだのだろう。自分の推薦が通ったようで嬉しい。
「十五の夏」で優くんは毎日のようにアイスクリームを食べている。東欧・ロシアのレストランでは、食後アイスクリームがつきもののようだ。何を食べたかは、書くほうも読むほうも面白いものだが、肉・コーラ・コーヒーの登場回数が多くて心配になる。時すでに遅しだけど。日本にとって大切な人だから、長生きしてほしい。
サラミの登場回数も多い。それがまた非常においしそうで、無性に食べたくなった。ネットで買えないか探してみたら、どれもこれも添加物が入っている。本場から日本へ輸入するには、亜硝酸Naが添加されていないとダメなのだそうだ。フランスに赴任したワイン好きの友人も、同じ銘柄だけど違うと言っていた。フランスでは無添加で売られる美味しいワインが、日本ではまずいのだそうだ。米国からの牛肉も穀物も同じだ。味がおちるだけでなく、安全性に懸念がある。

6/7(日)
自然農の友人から「自然素材で家づくりを始める人がいる」と聞いて、滋賀県の近江高島へ手伝いに行った。写真は、古民家の解体現場からもらってきた土に、稲わらを裁断して混ぜ込み、練っているところ。
6/13(金)
今期のNHK朝ドラはアンパンマンの作者、やなせたかし夫妻の話だ。今週から主人公の軍隊生活が始まった。礼をするたびに「ザッ」と音が入るのだが、そんなに音がするものだろうか? 試してみたがならなかった。音量がもう少し小さいと自然なのになあ。
土曜19時からの「みんなの動物園」。保護猫ちゃんが人なれしていく過程がほほえましく、時々見ているが、猫の動作に効果音は入れないでほしい。
7/20(日)
電動車椅子で選挙に行った! 自分で出歩けるって、こんなに嬉しいことなんだなと思った。
選挙の投票先は、各戸に配布される選挙公報を、政党名を見ずに読んで決める。一番まともなことを言ってる、と感じるのは、共産党なことが多い。共産党を支持しているわけではないが。社民党もまともなことを言ってると思うが、毎回同じ文言で、心に響かない。政治家は、中身が一番大事だが、どのような言葉使いで訴えるかも大切なのではないか。
今回一番琴線に触れたのは「自然の摂理に基づく 本質的な社会の構築」との選挙公約だ。「右も左もない自立した国へ」がスローガン。そんな政治家・政党がいたら、ぜひ政権を取ってほしい。ただ標題はよくても具体的内容が違うばあいもある。内容も知りたいなあ。政党名は「無所属連合」。
消費税は公平な税と思われているが、実は違う。金持ちは消費税などへっちゃらだ。消費税がかかる買い物は経費で落とし、法人税や所得税を減らす。消費税が上がるほど、大企業・富裕層の実効税率は下がり、収益の少ない会社・個人の実効税率は上がる。法人税を減らせる特別措置法もいっぱいある。同グループであればA社とB社の損益は通算できる。為替の損益も通算できる。儲けたい企業は、だからみんな大きくなりたがるのだ。なぜ日本の政治がそうしてきたのか、みんなどうして考えないのだろう。
7/30(水)
有識者会議って、いつごろから聞くようになったのだろう。報道を見ていると、委員会が「AよりBが良い」と言う。すると政治家が「委員会の結論にもとづき、AではなくBにします」と言う。誰が責任を取るの?

8/24(日)
おととい録画した、金曜ロードショーの「崖の上のポニョ」を再生。予備知識ゼロ、期待ゼロだったのだが、ぐんぐん引き込まれる。嵐になり魚たちが波のようにうねるシーンは圧巻。と、屋外ではポツポツ振りだした雨が激しくなってきた。あまりのスイング感に実際の雨音なのかテレビの音なのかわからなくなってきた。
嵐が静まって海の女神さま?がゆらゆらと現れる。これはディズニー、いや、ディズニー以上ではないか! ポニョのかわいさ。宗介に込めた宮崎駿の想いの深さ。なんという作品だろう。と心奪われて観ていたら、視界がピカッと白く輝いた。間髪置かずドーーーン!!びりびりびり!と凄まじいカミナリ。
驚きのあまり固まっていると、画面のなかのポニョと宗介も固まっている。ビデオレコーダーのデータは全て飛んでしまった。
カミナリはイナヅマ(稲妻)とも言う。カミナリが落ちると稲の生育がぐんと良くなるので、そんな言葉ができた。カミナリは空気中の窒素を、植物が吸収できる形に変える。
そして土壌微生物も、空気中の窒素を、植物が吸収できるように変える。それが土壌微生物の生の営みだ。
「植物には肥料をあげなければ育たない」という考えはおかしい。ならばなぜ山の木々は生きていて、雑草はぐんぐん育つのか。土が空気を含んでいて、そこに微生物がいて、ときたまカミナリが落ちれば、彼らの栄養素は十分なのだ。
8/31(日)
街でマスクをしている人に会うと、ああ、こうやって人類は衰退してくんやなぁ、と思う。人の免疫力は雑多な菌に触れることで強化されるから。
マスクが必要なのは、①体が弱っていて雑多な菌にさらされたくないとき、のどを保湿したいとき ②自分が人に迷惑をかける保菌者なとき、の2パターンだ。
マスクをすると自分が吐いた二酸化炭素を吸う、というオマケもついてくる。だから駅のホームに立っていれば外し、満員電車に乗り込むとき付ける、など考えてみてもいい。