人数の上限を設定して、アンサンブルレッスンを開催しました。枚方市や宇治市などからバイオリン5名、ビオラ2名、チェロ2名の生徒さんが京田辺に集まってくれました。席と席をすこし離し、扉を開け放して蚊取り線香を置きました。午前中だったので蚊はいなかったと思いますが。。
人数を制限したかわりに、普段は取り上げるのが難しい曲を選びました。
シューベルト
弦楽四重奏曲 第13番「ロザムンデ」より 第2楽章
作品番号は op.29 か D804
シューベルトの弦楽四重奏曲は、この「ロザムンデ」と、第14番の「死と乙女」がよく知られています。
「ロザムンデ」は、最初 音楽劇として作曲された曲のなかの一部旋律を第2楽章に用いたことから、そのタイトルが付きました。オケでは、音楽劇の「ロザムンデ序曲」がよく演奏されます。
「死と乙女」も、先に歌曲として作られていた旋律を第2楽章に取り入れたことから、その名が付きました。
どちらも第1楽章と第2楽章が有名です。第1楽章はいずれも短調で、一度聴いたら忘れられない旋律ですが、楽しくアンサンブルするには不向きかもしれません。
「直前まで行くか悩んでました」という生徒さんがおられた、アンサンブルレッスン始まって以来?の難曲。四重奏曲はたいてい、1stバイオリン以外はやさしめだったりするのですが、これは4パート公平に難しいです。
合わせるのは難しくなく、各パートをかみ合わせるための交通整理はいりません。それぞれのパートが生きるように、ダイナミックを決め、その箇所にふさわしい弾き方を決めてゆきます。みなたいへん音程がよく、音色も美しいです。
音楽が盛り上がって accel. したいところが 技術的に難しく、速度が落ちてきます。停滞しないよう弾き方の修正をすると、ぐっと良くなりました。
レッスンの最中は みな硬い表情をしていたので、楽しんでくれているかな~と心配していたのですが、終わったら口々に ”楽しかった” と笑顔を見せてくれました。どうやら集中していたようです。頭を使った、とも言っていました。
合奏のレッスンは、テンポ感がよくなければ中だるみします。話しおえたら即 小節数を指定して、すぐ弾き出します。話が長すぎたり、話おわってから弾きだすまで間が空くと、気疲れします。
アマオケでも、優れた指揮者/指導者さんは話し終えたらすぐ小節数を指示し、すぐ合奏を再開します。逆に言えば、このテンポ感に慣れないとアマオケの練習にはついていけません。
今回は人数が少なかったので、私も1stバイオリンを弾きました。弾きながら聴くのはむずかしいのですが、生徒さんは私が弾いている方が楽しいかもしれません。
バイオリンを弾いていると、右指より左指に力がつきます。日常生活の指の使い方では、右利きの人は右偏重になるので、弦楽器を趣味に持つと左右のバランスが取れます。
雨なら電車になるため、ビオラを持って行こうと、ビオラでチェロパートを弾く練習もしていました。残念?ながら晴れたので、電動自転車で出かけました。私のビオラによるチェロパートデビューは、先になりました。
アンサンブル後はJR同志社駅前の よつ葉カフェ へ。日曜は定休日なのですが、貸し切りで開けてくださいました。ありがとうございました。