京都府京田辺市のエチュード音楽教室の1階ホールをお借りして、2023年 春のアンサンブルレッスンを行いました。
バイオリンを始めて半年強の初心者さんから、アマオケで首席を務める経験者さんまで、13名の方が集まってくれました。ビオラは枚方フィルでお世話になった方が、チェロはいつもの宇治フィルの方が友人を誘って参加してくれました。
今回取り上げたのはバロック時代の合奏協奏曲(コンチェルトグロッソ)、コレッリ作曲 クリスマス協奏曲の第3楽章と第4楽章です。
コンチェルトグロッソは、合奏パートの中にソロの旋律が時々入ります。クリスマス協奏曲のばあい、1stバイオリン・2ndバイオリン・チェロにソロがあります。そのため、演奏の力量に差があるメンバーが、一緒に楽しんで演奏することができます。
クリスマス協奏曲は2楽章5楽章が合わせにくく、3楽章が一番合わせやすくて楽しそうだと思い、3・4楽章を選びました。シンコペーションが絡み合う難所は、どうレッスンしたら皆が乗り越えてくれるか思案していましたが、全体の音が鳴ったなかで弾くと思ったほど難しくないようでした。
後日追加した平原綾香のジュピターをやったあと、5楽章も初見でやってみました。私が1stバイオリンのソロを弾いて、この曲を過去にやったことのある生徒さんが2ndバイオリンのソロを弾いてくれました。習い始めて年数の浅い生徒さんは、聴きながら楽譜を眼で追ってもらいました。
1人1人の音色・音程はまだまだ改善が必要なのに、合奏の音はとても心地よく感じます。まるでセラピーのようです。
近年の私たちは、デジタル録音されたものばかり聴いています。体が無意識に、周波数をカットしていない音を求めているのかもしれません。
何度か参加しているのに、「弾けないと辛い、しばらく個人練習を頑張る」とお休みした生徒さんもおられました。ほとんど弾けてるんですが。。(彼女は有言実行で、個人としての技量が向上してきました。)
反対にバイオリンを習いはじめてすぐ参加し、「弾けません!」と言いながらも毎回来る生徒さんもいます。(実際あまり弾けてません。。)
しかしアンサンブルレッスンの場に来ることが楽しくて仕方がないようです。この方を見ていると、人生楽しんだもん勝ち、と思います。