バイオリンは練習しないと上手になりません。予習復習のいらないorできない習い事もありますが、バイオリンやピアノは毎日おうちで練習する必要があります。
小さくてもやる気を出してもらうためには、こんな方法があります。
★の数が多いほど 効果あり! です。
♫ 保護者さんもバイオリンを習う ★★★
未就学~低学年は2人で一緒にレッスンを受けるのがいいでしょう。上手になってきたら、連続したレッスン枠で、別々に個人レッスンを受けます。自らバイオリンを続ける気になったら作戦終了です。
自分が習いたかったからと、子供さんにやらせようとする保護者さんがおられます。しかし子供は「やらされている」感に敏感です。やってみたい気持ちのある人が、先にスタートしましょう。チャレンジする大人の姿は、子供に影響を与えます。
♫ 保護者さんがピアノ伴奏する ★★
多くのバイオリン教本にはピアノ伴奏譜がついています。バイオリン習い始めの曲は、ピアノ伴奏もそう難しくありません。
安いキーボードなら1万円以下で買えます。ピアノを弾いたことのない保護者さんへのサポートもしています。
♫ 兄弟姉妹で一緒に習う ★★
サイズアップしていく必要があるバイオリンの場合、上の子供が使わなくなった分数バイオリンを下の子供が使うと、楽器代が半額?ですみます。連続した枠でおひとりづつレッスンすることもできますし、習いはじめは2人一緒に教えることもできます。
それぞれにバイオリンとピアノをさせるのもいいでしょう。どちらの楽器も習い始めは似たような曲をしますので、相互に刺激になります。
バイオリンはイ長調から、ピアノはハ長調から始めるので、一緒に弾くのは難しいかもしれません。
♫ バイオリン=おもちゃ としてスタートする ★★★
安いバイオリンを買って、おもちゃとして与えます。
バイオリンケースの蓋を開けっぱなしにして、すぐ触れる場所に置いておきます。ただこれは破壊されるリスクもあります。
オススメは目につく壁に掛けておくこと。子供の手の届かない高さに、バイオリンと弓をぶら下げて、頼まれたら大人が取ってあげます。
♫ 2人で演奏する ★★★
1人が音程を押さえて、1人が弓を引きます。
または1人が弓を引いて、1人が音程を押さえます。
弓を引くかわりに弦をはじいてもいいです。
椅子や台の上などに置いてやります。レッスンでは先生とやりますが、家では親子でも、兄弟姉妹でもできます。
♫ 年が近い子のレッスンの、前か後に来る ★★★
自分と同じような年齢や進度の子供が、バイオリンを弾いている姿を見ると、自分もやってみよう、自分もできそう、という気持ちになります。
私の教室では、力量の近い生徒同士で、ちょくちょく合奏をさせています。先生がビオラを弾いて、三重奏をすることもあります。
♫ 生活のなかに組み込む ★★★
バイオリンを弾いてから朝ごはん。
バイオリンを弾いたら3時のおやつ。
学校から帰ってきたら、まずバイオリンを10分弾く。
など。
夕食後はバイオリンを弾く時間。
お母さんがお皿を洗っているあいだ、お父さんが聴いてあげる。
8時になったら じいじかばあばがテレビ電話をかけてきて、披露する。
学校行事やお出かけで、時間割りが普段と違うばあいは、練習しなくてもいい等、各家庭に合ったルールを本人と相談して決める。
♫ おやつなど物欲でつる ☆
最終手段。「バイオリンを弾いたらおやつの時間だよ」と「バイオリンを弾いたからおやつをあげるね」は、似ていますが少し違います。前者の言い方にしましょう。
♫ ほめる ★
どんどん褒めて大丈夫な時期と、そうではない時期があります。
どんどん褒めて大丈夫な子と、そうではない子がいます。
本人が上手に弾けた・頑張ったと思うタイミングと、大人の褒めるタイミングが一致すると、効力があります。
「バイオリンは難しくて上手に弾けない」と感じている子は、過度にほめられると、「上手にできない自分を見せたくない」という理由から、弾かなくなることがあります。
♫ 否定的なことを言わない ★★★
肯定的な言葉を返してあげられないときは、中立的な返事をしましょう。
例えば「今の良かった?」と聴かれて、良かったと感じられないときは、「そうねえ」などと返事をします。
♫ 余計なことをしない ★★★
何が「余計なこと」かは大変難しいです。子供の性格によっても違います。先生も地雷を踏むことがあります。
●弾き方を直し過ぎない。
●感想を述べすぎない。ほめすぎない。
●指番号を書きすぎない。
指番号を書くのは、先生から「書いてください」と言われた範囲内にとどめるのがいいと思います。または、先生がどういうときに指番号を書き、どういうときに書かないかを観察して、それに準じるようにします。
●楽譜を買い与えすぎない。
与える楽譜によっては、子供に無力感を与えてしまうこともあれば、甘やかしになることもあります。
♫ 見守る ★★★
頑張っている時も、サボっている時も、いつも見ているよ、と言外に伝える。